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1987 年度 実績報告書

ポリジメチルシロキサングラフト共重合体の相分離を利用する気体透過チャンネルの形成

研究課題

研究課題/領域番号 62470104
研究機関名古屋大学

研究代表者

川上 雄資  名古屋大学, 工学部, 助教授 (80109280)

キーワードポリジメチルシロキサン / マクロマー / グラフト重合体 / 気体透過 / 膜 / 表面修飾 / 相分離 / ガラス転移温度
研究概要

昭和62年度は, ポリジメチルシロキサン, ポリビニルアルコールマクロマーの合成, およびそれらの共重合によるグラフト共重合体の合成, キャラクタリゼーションを中心に研究を行った. ポリジメチルシロキサンマクロマーについては, 分子量が相分離に与える影響を明らかにするために, 分子量の異なるものを, ヘキサメチルシクロトリシロキサンのリビングアニオン重合を制御して作り分けた. ポリビニルアルコールのマクロマーについては, ZnCl_2を触媒とし, pーホルミルスチレンを開始剤とする, ジメチルtーブチルシリルビニルエーテルの重合が,分子量,および分子量分布の制御されたマクロマーを得るのに有効な方法であることを見いだした(Polym.Bull.). 本研究と直接関連する研究として, ポリジメテルシロキサンを技とするグラフト重合体の合成と, その気体透過性の評価についても研究を行った. 比較的短いオリゴジメチルシロキサンとして技を導入することがポリマーの物理的性質を損なすことなく, 高い透過性能を発現するのに有効であることを見いだした(J.Polym.Sci.Polym.J.). さらに, 表面修飾による相分離構造の利用が, 溶解度係数の向上を通じた透過系数の上昇, および透過選択性の向上に有効であることを利用し, 実用膜である, ポリジメチルシロキサンーポリカーボネートを含フッ素ポリマーを用いて表面修飾し, その性能を向上させることに成功した(Polym.Bull.). 設備備品については, 本年度熱分析用の制御装置TAステーションを購入した. 相分離現象を定量的に評価するDSC分析や, その他の熱分析の制御装置として有効に使用し, ポリマーの構造と性能の関係について有用な知見を得た. その他の研究目標についても現在研究を推進中である.

  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 川上雄資: 化学工業. 38. 56-71 (1987)

  • [文献書誌] 川上雄資: Polym.Bull.17. 293-297 (1987)

  • [文献書誌] 川上雄資: Memoirs of the Faculty of Engineering Nagoya University. 39. 62-91 (1987)

  • [文献書誌] 川上雄資: Polym.Bull.18. 473-477 (1987)

  • [文献書誌] 川上雄資: 高分子. 37. 39 (1988)

  • [文献書誌] 川上雄資: 高分子. 37. 264-267 (1988)

  • [文献書誌] 川上雄資: J.Polym.Sci.,Polym.CHem.Ed.26. (1988)

  • [文献書誌] 川上雄資: J.Polym.Sci.Polym.Chem.Ed.26. (1988)

  • [文献書誌] 川上雄資: Polym.J.20. (1988)

  • [文献書誌] 川上雄資: Polym.J.20. (1988)

  • [文献書誌] 川上雄資: "Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,Vol 9.一部執筆 Macromer" John Wiley & Sons,Inc.,10 (1987)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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