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1987 年度 実績報告書

植物性システインプロテイナーゼとそのインヒビターの構造修飾と特殊機能の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62470124
研究機関東京大学

研究代表者

荒井 綜一  東京大学, 農学部, 助教授 (20011934)

研究分担者 渡辺 道子  東京大学, 農学部, 助手 (90107409)
キーワードオリザシスタチン / システインプロティナーゼインヒビター
研究概要

システィンプロティナーゼを特異的に阻害するタンパク質(シスタチン)は動物を感染症から防御する機能を有する. コメ種子にはシスタチンが存在し,種子タンパク質生合成および発芽過程でのプロテオリシスを調節する. 本研究はシスタチンを精製し,その性質をしらべることを目的とした.
イネ種子抽出物を硫安分画した後,各種クロマトグラフィーに供し,電気泳動的に単一なオリザシスタチンを0.12mg/Kgの収率で得た. 精製したオリザシスタチンはpI5.3,分子量11,500の単純タンパク質で,熱に対して極めて安定であり,100℃,30分の炊飯条件で100%の活性を保持していた. オリザシスタチンはセリンプロティナーゼおよびペプシンを全く阻害せず,パパインおよびフィシンを完全に阻害した. パパインに対しては等モル比で阻害が完成し,Kiは10^<-9>Mのオーダーであった.
オリザシスタチンのポリクローナル抗体を作成し,これを用いてコメ種子の登熟えよび発芽過程におけるオリザシスタチンの消長を追跡したところ,開花後4週間で生合成は完了し,発芽後3週間で消失することが判明した. 約25種のjaponicaおよびindicaのいずれにもオリザシスタチンが存在した.
精製オリザシスタチンを金属エンドペプチダーゼで処理した後,高速液体クロマトグラフィーで水解断片を分取した. そのうち6個を分析し,アミノ酸配列をKPVDASANA,KPWMDF,FAVTEH,KLYEA,KVW,KELQEFと決定した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Keiko ABE: Agric.Biol.Chem.51. 1509-1514 (1987)

  • [文献書誌] Keiko ABE: Agric.Biol.Chem.51. 2763-2768 (1987)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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