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1988 年度 実績報告書

生物活性を有するトリプトファン代謝産物の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 62470134
研究機関千葉大学

研究代表者

日野 亨  千葉大学, 薬学部, 教授 (10009160)

研究分担者 川手 智彦  千葉大学, 薬学部, 教務職員 (50195111)
中川 昌子  千葉大学, 薬学部, 助教授 (40009171)
キーワードトリプトファン代謝産物 / β-カルボリン / ユーデイストミン / ピクテ-スペングラー反応 / フミトレモンジル / 環境異性体 / オキサチアゼピン
研究概要

1.Eudistomin類の合成
昨年度まで得られた成果をもとにD-cysteinより得られるcysteinalとN-hydroxytryptamineより光学活性nitrone体を合成し、低温でCF_3COOHと反応させると主生成物として1__〜が得られた。1__〜をCCl_4中NCSと反応させると低収率ながら期待するoxathiazepine環への閉環がおこり、脱保護することにより天然のdebromoeudistominL2__〜と同一の化合物が得られた。nitroneの室温の反応(CF_3COOH)で主生成物として得られる3__〜(X=H)を臭素化すると選択的に3__〜(X=Br)が得られた。酸による環変換でβ-carbalineに導き、次でnesで閉環、脱保護するとeudistominL4__〜が得られた。2__〜、4__〜のはじめての全合成であり、これにより天然物の絶対構造を明らかにすることができた。
2.FumitermorginCの合成
FumitermorginB全合成の中間体を5__〜脱sulfene酸、閉環して12α-fumitremorginC6__〜を、さらにepi化して(7__〜)を合成した。
3.ChartellineAの合成研究
Indole-acetamideの環状異性体のnitro化、臭素化などによりchartellineAのindole部分である4、5、6-tribromoindole autamide8__〜の合成を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Nakagawa: J.C.S.Chemical Commun.463-464 (1988)

  • [文献書誌] M.Nakagawa: J.Am.Chem.Soc.111. (1989)

  • [文献書誌] M.Nakagawa: Chem.Pham Bull.37. 23-32 (1989)

  • [文献書誌] T.Hino: Tetrahedron. 1989.

  • [文献書誌] T.Hino: Chem.Pharm.Bull. 37.

  • [文献書誌] T.Hino: "Chemistry and Reactions of Cyclic Tautomers of Tryptamines and Tryptophans.in The Alkaloids Vol34(A.Brossi Ed.)" Academic Press., 1-76 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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