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1988 年度 実績報告書

プロテオグリカン分子機能ドメインの構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 62470147
研究機関名古屋大学

研究代表者

鈴木 旺  名古屋大学, 理学部, 教授 (50022504)

研究分担者 羽渕 弘子  名古屋大学, 理学部, 助手 (70109263)
辻 正博  名古屋大学, 理学部, 助手 (80022739)
中西 康夫  名古屋大学, 理学部, 助教授 (40022636)
キーワードコンドロイチン硫酸プロテオグリカンM型 / フィブロネクチン / 細胞ー基質接着 / 人工プロテオグリカン / レセプター
研究概要

1.昨年度(62年度)にわれわれが発見したフィブロネクチン結合性プロテオグリカン(PGーM)の機能を研究し、BHK細胞はじめ多くの細胞が行なうフィブロネクチン依存性の基質接着をPGーMが強く抑制することを明らかにした。この抑制活性は、前以てPGーMをコンドロイチナーゼで処理すると失われることから、コンドロイチン硫酸側鎖に活性部位があると思われる。
2.上記の現象の分子機能を解析するため、フィブロネクチンの代りに、その細胞接着部位GRGDSペンタペプチドを人工的に結合させた血清アルブミンを基質とする一方で、コンドロイチン硫酸を人工的に結合させた血清アルブミンをPGーMモデルとして細胞の接着抑制を測定した。その結果、接着抑制活性は明らかにコンドロイチン硫酸側鎖内の構造にあること、またその活性部位が溶液中を可動状態にあるときには抑制が行なわれず、基質(プラスチック培養皿)表面に付着固定化した場合にのみ強く発現することをつきとめることができた。
3.コンドロイチン硫酸の代りにヘパラン硫酸を血清アルブミンに結合させたものは全く抑制活性を示さなかった。これらの結果から、細胞表面にはコンドロイチン硫酸を特異的に認識して反応するレセプターが存在し、もしそのリガンドが固相に固定している場合には、フィブロネクチンとインテグリン(フィブロネクチンレセプター)との反応に何らかの機構でマイナスのシグナルを送るものと考えることができる。
4.上記の研究に関連した課題としてヒアルロン酸、基底膜ヘパラン硫酸プロテオグリカン、III型コラーゲンの機能ドメインの解析を行い、新知見を得た。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kato,Masato: J.Cell Biol.106. 2203-2210 (1988)

  • [文献書誌] Yoneda,Masahiko: J.Cell Sci.90. 265-275 (1988)

  • [文献書誌] Yoneda,Masahiko: J.Cell Sci.90. 275-286 (1988)

  • [文献書誌] Nakanishi,Yasuo: Development. 104. 51-59 (1988)

  • [文献書誌] Yamagata,Masahito: J.Cell Biol.(1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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