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1988 年度 実績報告書

ホヤ胚細胞分化の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 62480017
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 矩行  京都大学, 理学部, 助教授 (30025481)

キーワードホヤ胚 / 筋肉細胞分化 / ミオシン重鎖遺伝子 / アクチン遺伝子 / アセチルコリンエステラーゼ遺伝子 / 遺伝子発現調節因子 / MyoD1
研究概要

ホヤ胚における筋肉細胞分化のメカニズムを分子生物学的に解明する目的で次のような研究を行い、また進めている。
1、筋肉細胞特異的遺伝子群の解析:筋特異的遺伝子として、ミオシン重鎖、アクチン、アセチルコリンエステラーゼの3つの遺伝子を選び、それぞれの遺伝子のcDNAプローブを作製する努力を続けている。ミオシン重鎖遺伝子は、マボヤ胚筋肉細胞特異的モノクローナル抗体を利用して、発現ベクターによるcDNAライブラリーをスクリーニングしたところあるcDNAクローンが得られ、塩基配列を決定して他の動物種での既知の塩基配列と比較したところ、ミオシン重鎖遺伝子の中程をカバーするものであることが判明した。このcDNAプローブを使って、ホヤの発生におけるミオシン重鎖遺伝子の発現パターンを解析するとともに、プライマー伸展法によって、5′上流域を含むプローブの作製を続けているアクチン遺伝子は他の動物でのcDNAプローブをもとに、マボヤのcDNAライブラリーからスクリーニングし、現在5種のクローンを得て、その塩基配列を決定している。アセチルコリンエステラーゼ遺伝子は、異なる2種の合成オリゴヌクレオチドプローブを駆使してcDNAライブラリーをスクリーニングした結果、ポジィティブなクローンが得られたので、現在塩基配列の決定を行い、遺伝子の同定を急いでいる。
2、分化を誘導する因子の解析:ホヤ卵では、筋肉細胞の分化の決定に関与する細胞質因子の存在が知られており、それはマイオプラズムと呼ばれる細胞質に含まれていると考えられている。我々はマイオプラズム特異的抗体を作り、それを利用してユウレイボヤ卵巣のcDNAライブラリーからマイオプラズム特異的分子をコードする遺伝子のcDNAクローンを得た。またマウスで筋分化を誘導するMyoD1と類似する遺伝子の探索も開始している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] KAZUHIRO W.,MAKABE: DEVELOP.GROWTH DIFFEREN.31. 71-77 (1989)

  • [文献書誌] NORIYUKI,SATOH: INTERN.REVIEW OF CYTOLOGY. (1990)

  • [文献書誌] 佐藤矩行: "細胞コミュニティーの形成「細胞系譜を決めるもの」" 丸善, (1989)

  • [文献書誌] NORIYUKI,SATOH: ""TIMING MECHANISMS IN EARLY DEVELOPMENT"IN Primeres in Develop.Biol." MACMILLAN PUBL., (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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