研究課題/領域番号 |
62480059
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大庭 喜八郎 筑波大学, 農林学系, 教授 (80176982)
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研究分担者 |
津村 義彦 筑波大学, 農林学系, 助手 (20202187)
中村 徹 筑波大学, 農林学系, 講師 (60015881)
内田 煌二 筑波大学, 農林学系, 講師 (10015670)
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キーワード | スギ / さし木在来品種 / 精英樹 / アイソザイム / 系統分類 / 電気泳動 |
研究概要 |
1.供試材料の収集 現在までに九州産在来品種については福岡県25品種87クロ-ン、佐賀県5品種25クロ-ン、宮崎県11品種11クロ-ン、九州林木育種場43品種44クロ-ン、森林総合研究所20品種55クロ-ン、筑波大学10品種20クロ-ンに植栽されている各クロ-ンから生長休止期に針葉を採取し-20℃の冷凍庫内に貯蔵し、随時アイソザイム分析に供試した。また関東以西の地域産在来品種についても福井県11品種59クロ-ン、富山県9品種16クロ-ン、関西林木育種場11品種28クロ-ン、千葉県4品種46クロ-ンの針葉を生長休止期に採取し分析に供試した。これらすべてのクロ-ンは筑波大学または森林総合研究所内に植栽されている。 2.アイソザイム分析 九州産在来品種74品種251クロ-ンと関東以西の地域産在来品種33品種149クロ-ンについてシキミ酸脱水素酵素、6-ホスホグルコン酸脱水素酵素、ホスホグルコムタ-ゼ、ロイシンアミノペプチダ-ゼ、アスパラギン酸アミノ転移酵素、ジアホラ-ゼ、アラニンアミノペプチダ-ゼ、メナジオンレダクタ-ゼ8酵素種9遺伝子座と酸性ホスファタ-ゼのバンドパタ-ンを対象に遺伝子型の決定を行った。 3.結果の取りまとめ 各遺伝子座において遺伝子型を決定し、各品種が単一クロ-ンであるか複合クロ-ンであるかを調査した。その結果ヤブクグリでは15個体分析したところ5つの遺伝子型が存在したため、この品種は少なくとも5クロ-ンからなる複合クロ-ンで構成されていることが明らかになった。またメアサでは9個体分析した結果3クロ-ン存在し、オビアカでは11個体分析したところ5クロ-ン、ハアラでは8個体分析し4クロ-ンが検出された。このように多くの品種が2〜5クロ-ンからなる複合クロ-ン品種であることが明らかとなった。
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