研究課題/領域番号 |
62480060
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
塚本 良則 東京農工大学, 農学部, 教授 (60014924)
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研究分担者 |
野口 晴彦 東京農工大学, 農学部, 助手 (90014951)
峰松 浩彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (60011988)
太田 猛彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (50134797)
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キーワード | 表層崩壊 / 発生機構 / 表土層厚 / 飽和側方流 / 数量化法 / 平均化 / 崩壊予測 |
研究概要 |
表層土における雨水浸透と間際水圧の形成に関する研究:東京農工大学波丘地試験地で行った斜面雨水浸透流の観測成果をもとに次の事項を明らかにした。山腹斜面の土層構造と鉛直浸透、側方流の発生過程、斜面の水文学的基盤と簡易貫入試験Nc値の関係、斜面表層土の大型透水試験器による透水係数の測定を行った。Nc値20を連ねた面が斜面飽和側方流発生基盤面として有効であることを立証した。これは明瞭な不透水性基盤をもたない斜面における飽和面形成予測に有効である。土壌中に各種成因のパイプが存在する森林斜面表層土の透水係数は採土円筒を大きくするにつれ平均値に収斂する傾向を示す。作業の容易さも考慮すると直径15cm程度の円筒で採土・測定するのが妥当である。 数量化法を用いた解析:崩壊解析資料を57の地域で集めて平均化し、崩壊に関与する要因の分析を行った。標高は崩壊に関与する重要要因の殆どすべてを支配している最重要要因であることに見出した。標高900m以上と以下では要因の重要度が大きく異り、900m以下では植生、林種、標高、表土層厚、平均傾斜の順になり、以上では標高、平均傾斜、起伏量、林種、地質の順となった。標高900m以下、以上の資料につき、数量化I種、II種の各要因と重相関係数と偏相関係の高いものにつき平均化した。平均化した要因のレンジは崩壊危険斜面の予測に有効であることを実際の崩壊発生地のデータにより検証した。 樹木根系がもつ斜面安定効果を無限長斜面安定式と塑性理論の上界定理を用いて試算し,樹木が斜面安定に与える影響につき考察を加えた。
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