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1989 年度 実績報告書

熱帯・亜熱帯性資源植物の収集・保存に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480065
研究機関琉球大学

研究代表者

新本 光孝  琉球大学, 農学部, 教授 (20045115)

研究分担者 新里 孝和  琉球大学, 農学部, 助手 (50045118)
石嶺 行男  琉球大学, 農学部, 助手 (30045116)
米盛 重友  琉球大学, 農学部, 講師 (40045125)
山盛 直  琉球大学, 農学部, 教授 (90045097)
キーワード熱帯・亜熱帯地域 / 絶滅の危機 / 収集・保存 / 食糧戦略 / 森林資源 / 栽培及び野生植物 / 天然記念物 / 資源植物の分布
研究概要

平成元年度は、西表島全域を対象に集落、原野、森林の資源植物の補充調査をおこなった。さらに、沖縄県内における在来の熱帯系植物で絶滅の恐れのある資源植物の分布調査をおこない、一部を収集・保存した。
その結果を要約すると次のとおりである。
1 同島北部の集落屋敷内の自生及び栽培植物の分布調査をおこない、それぞれの植物について頻度を算出した。その結果、浦内では57科126種、クロトン77%、ハイビスカス77%、ガジュマル69%、バナナ69%、バラ69%、住吉では57科107種、キク75%、クロトン69%、ブ-ゲンビリア69%、バラ69%、船浦では55科114種、クロトン100%、サンダンカ86%、ヤエヤマコクタン86%、ハイバスカス86%の順であった。
2 西表島には固有植物が14種も分布し、また、分布の特殊性、稀少種、タイプロカリティ-とする種、他の生物と共存関係にある種、極端な生育立地条件地に生育する種等が165種もあることがわかった。
3 県内における在来の熱帯系植物の分布調査をおこない、そのうち絶滅の恐れのあるヤエヤマシタン、ヤエヤマネムノキ、ゴバンノアシ、リュウキュウチシャノキ、クズウコン等の資源植物を収集し、植栽、保存した。その他、ヤエヤマヤシ、タシロマメ、ニッパヤシ、クロボウモドキ、サキシマエノキ、リュウキュウミヤマトベラ、リュウキュウアセビ等の資源植物も収集し、保存の予定である。
4 バイオマップの作図をこころみたが、土地の利用区分に森林植生、資源植物の分布を重ねて、「森林・資源植物分布図」にとどまった。バイオマップでは、植生図に資源量、立地条件の要因を組み合わせて作図する必要があり、今後に課題を残した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 新里孝和: "熱帯・亜熱帯性資源植物の収集・保存に関する研究(III)原野の資源植物" 名護博物館紀要「あじまあ」. 5. (1990)

  • [文献書誌] 新本光孝: "熱帯・亜熱帯性資源植物の収集・保存に関する研究(IV)特殊林の資源植物" 琉球大学農学部学術報告. 37号. (1990)

  • [文献書誌] 石嶺行男: "熱帯・亜熱帯性資源植物の収集・保存に関する研究(V)西表島の農耕地雑草" 雑草研究. 35. (1990)

  • [文献書誌] 石嶺行男: "琉球列島・西表島におけるサトウキビ畑の雑草群落に関する研究" 雑草研究. 35. (1990)

  • [文献書誌] 米盛重友: "熱帯・亜熱帯性資源植物の収集・保存に関する研究(VI)集落地の資源植物" 琉球大学農学部学術報告. 37号. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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