研究課題/領域番号 |
62480083
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
金川 弘司 北海道大学, 獣医学部, 教授 (00111162)
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研究分担者 |
高橋 芳幸 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (70167485)
菱沼 貢 北海道大学, 獣医学部, 助手 (30183578)
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キーワード | マウス / ヒツジ / ヤギ / 受精卵(胚) / 切断2分離 / 集合 |
研究概要 |
昨年度は、マウス受精卵(胚)について集合胚の作成、対外培養、移植および凍結保存を行った。 今年度は、マウス胚について切断2分離操作を行うとともに、家畜(ヒツジ・ヤギ)について集合胚の作出を試みた。 1.マウス桑実胚を脱小形化後にガラス微細針で切断2分離し体外培養した結果、対での発育率は69.1%であった。これに対し、桑実胚と胚盤胞をそのまま金属刃で切断2分離した場合には、対での発育率はそれぞれ22.4%および44.5%であった。切断2分離胚の胞胚腔形成時間は、桑実胚では培養後16.9〜18.4時間、胚盤胞では2.7時間であった。 2.マウス切断2分離胚を、体外培養した後に一次元電気泳動を行った結果、対照胚と同様な蛋白泳動パターンが得られた。 3.マウス切断2分離胚について、体外培養後に細胞数と細胞分裂指数を検査した。その結果、細胞数は53.7個であり、対照胚(106.0個)の約1/2の値を示したが、細胞分裂指数は9.8%であり、対照胚(9.4%)とほぼ同じ値を示した。 4.ヒツジやヤギの8細胞期胚を集合させ、異種間のキメラ動物の作出を試みた。その結果、ヒツジ胚3個とヤギ胚1個から成る集合胚を2個作出することができた。しかし、受卵動物(ヒツジ)の発情同期化に失敗したため移植は実施しなかった。
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