研究概要 |
腸管神経叢をレーザー凝固法による神経切断実験を免疫組織化学法(免疫染色法)によって, 形態学的に解析した. 1)アセチルコリン, カテコールアミン等の古典的伝達物質, およびエンケファリン, VIPーPHI, ソマスタチン等の神経ペプチドの局在と動態を研究した. 2)従来, 東京農工大学保健管理センター(西坂 剛教授)にある器機を借用して実験していた. 62年度中に山梨医科大学のアルゴンレーザーが稼働するようになった. 3)内在神経叢について. レーザー凝固部位の周辺組織を, 光学顕微鏡と電子顕微鏡および走査型電子顕微鏡を使って入念に観察し, 自律神経系における再生現象を形態学的に詳しく研究した. 4)外来神経について. モルモットで迷走神経および大・小内臓神経を切断し, 断端の再生現象を観察することを試みた. 免疫染色法によって神経の断端に貯溜する伝達物質の種類を決定しようとした.
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