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1988 年度 実績報告書

Ca^<2+>結合蛋白質に関連した分子薬理学の展開

研究課題

研究課題/領域番号 62480117
研究機関東京大学

研究代表者

野々村 禎昭  東京大学, 医学部, 教授 (80009993)

キーワードCa^<2+>結合蛋白質 / 252a / レセルピン / 小脳30KDCa結合蛋 白質
研究概要

Ca^<2+>結合蛋白質に関連した作用に影響する薬物の作用から逆にCa^<2+>結合蛋白の作用機序を求めようという考えからすでにいくつかの薬物の作用を明らかにしてきたが、今年度は平滑筋でK252a、中枢に関連してReserpineの作用を明らかにし、さらに小脳にあるCa^<2+>結合蛋白質のひとつを精製しその作用を明らかにすることを試みた。
K252a;この薬物は構成物質の一種ですでにA-チナーゼ、C-キナーゼ、G-キナーゼの抑制薬であることがわかっていたが、今回我々が開発したCa独立キナーゼIを用いて、この試薬が低濃度でミオシン軽鎖キナーゼ活性を抑えることを明らかにした。一方少し濃い濃度を用いると、Ca-カルモジュリン抑制に働くことがわかった。
レセルピン;従来抗高血圧薬又はトンキライザーとしての活性はわかっていたが、In vitroでアクチンの重合を促進することがわかり、さらにGアクチンと結合することがフォトアフィニティラベル法で確かめられた。この作用はレセルピンがアドレナリン作働性又はドーパミン作働性神経終末で伝達物質の貯蔵を抑えることから、神経終末付近のアクチンの存在様式と関連して災味ある結果である。
小脳に30KDのCa結合蛋白が存在することを^<45>Caオートグラフィを用いて確かめ、硫安分画、イオン交換、HPLCゲル濾過法で精製した。この分画は実は2つの性質はにているがアミノ酸組成的には異った蛋白の共存であることがハイドロキシアパタイトカラムで明らかとなった。このうち酸性の強い分画について修飾アルブミン共沈法で抗体作製に成功した。現在その局在を決定しつつある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] H.Kurokawa,Y.Nonowura: Journal of Biochemistry. 103. 8-10 (1988)

  • [文献書誌] S.Nakanishi,H.Kase,S.Nakamura,Y.Nonomura: Journal lf Biological Chemistry. 263. 6215-6219 (1988)

  • [文献書誌] S.Nakamura,K.Ohmi,Y.Nonomura: Molecular Phamacolgy. 33. 604-610 (1988)

  • [文献書誌] S.Nakamura,Y.Nabeshima,Y.Nonomura,Y.Fujii-Kuriyama: Journal of Molecnlar Biology. 203. 859-904 (1988)

  • [文献書誌] 野々村禎昭: 蛋白質・核酸・酵素. 33. 2076-2082 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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