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1988 年度 実績報告書

ペプテドグリカンに共有結合したポリアミンの生理化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480153
研究機関東北大学

研究代表者

神尾 好是  東北大学, 医学部, 助教授 (00109175)

キーワードポリアミン / プトレシン / カダベリン / ペプチドグリカン / バイロネラ / 細胞分裂
研究概要

本研究代表者は、ペプチドグリカンに共有結合したポリアミンの生理化学的研究を行ない、本年度内に次の事実を明らかにした。
1.種々の細菌におけるペプチドグリカン結合ポリアミンの存在を系統的に検討した結果、以下の偏性嫌気性菌にその存在が見い出された。Selenomonas ruminantium,Veillonella alcalescens,V.parvula,Megasphaera elsdenei,Anaeovirio lypalytica,Lachnospira nultiparis。又、上記の菌は、その表層膜を構成するリン脂質は、共通して、ホスファチジールエタノールアミンとホスファチジールセリンであり、一般の菌に共通して見い出されるホスファチジールグリセロールやカルジオリピンを欠いていた。又、外膜とペプチドグリカンとの会合及び安定性に関与しているといわれているリポ蛋白質も上記の菌に欠損していた。これらの結果より、上記菌に存在するペプチドグリカン結合ポリアミンは外膜とペプチドグリカンとの会合に寄与していることが予想された。
2.カダベリンもしくはプトレシンをその生育に要求するV.alacalescensを使用して、カダベリン結合ペプチドグリカンと会合しているレセプターの存在を確認した。本レセプターは、本菌において、プトレシン、カダベリン及びジアミノヘキサンと共有結合したペプチドグリカンを選択的に認識し、外膜とペプチドグリカンの安定に寄与していることが明らかになった。又、結合、ポリアミンは本来の細胞分裂に必須であった。
3.S.ruminantiumから染色体DNAを分離精製し、gene banleを作製した。このbanleから、カダベリン転移酵素をコードしている遺伝子のスクリーニングを行なった。現在、まだクロン化には成功していない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 神尾好是: 生化学. 59. 69-74 (1987)

  • [文献書誌] Yoshiyuki,Kamio: Journal of Bacteriology. 169. 2881-2884 (1987)

  • [文献書誌] Yoshiyuki,Kamio: Journal of Bacteriology. 169. 4837-4840 (1987)

  • [文献書誌] Masahide,Satoh: Journal of Bacteriology.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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