• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1987 年度 実績報告書

ウイルス感染感受性因子としての主要組織適合抗原の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480159
研究機関京都大学

研究代表者

瀬戸 昭  京都大学, 医学部, 助教授 (00025636)

研究分担者 熊谷 啓子  京都大学, 医学部, 教務員
川西 美知子  京都大学, 医学部, 助手 (60025616)
キーワードT細胞白血病 / HTLVーI / 組織適合抗原 / 家兎
研究概要

1.2系統(B/J系,Chbb:HM系)の近交系家兎とそのF1雑種からHTLVーI形質転換細胞株を樹立し, その組織適合抗原の解析を行った. その結果, クラスI抗原はどの株も強く発現していたが, クラスII抗原については発現している株としていない株があった.
2.これらの細胞株について, 新生仔家兎における白血病誘発能を検討したところ, これを誘発できる株とできない株があり, この白血病誘発能とクラスII組織適合抗原の発現の間には相関のないことが明らかとなった.
3.Chbb:HM系細胞株をChbb:HM系新生仔に接種すると血清抗体陽性となったが, B/J系細胞株をB/J系新生仔に接種すると血清抗体は陽性とならなかった. また, HTLVーIキャリヤー家兎(F1)から生まれた仔兎の生後10週令における血清について抗HTLVーI抗体を調べたところ, F1あるいは Chbb:HM系雄との交配の結果生まれた仔兎では血清抗体陽性家兎と陰性家兎がいたが, B/J系雄との交配の結果生まれた仔兎では血清抗体陽性家兎はいなかった. この結果から, 新生仔家兎のHTLVーI感染に遺伝因子が関与していることが示唆された. 感染感受性と組織適合抗原との関連については現在検討中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Akira Seto: Japanese Journal of Cancer Research. 78. 1150-11 55 (1987)

  • [文献書誌] Akira Seto: Japanese Journal of Cancer Research. 79. (1988)

  • [文献書誌] Akira Seto: "Cancer Cells 5" Cold Spring Harbor Laboratory, 5 (1987)

URL: 

公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi