研究概要 |
関連メーカ数社の専門的, 技術的知識の提供・実験補助により, 光学的特性システム設計のための予備実験を行った. 文字の輪郭については, CRTの焦点機構だけでなく, 電子回路の不安定性などによる文字の動揺によっても生じていることが判明したので, 1フレームごとに文字像の二次元計測を行う必要のあることがわかった. VDTは機種によって画像書き換え周波数が様々であるが, この周波数に外部同期させて, しかも二次元計測のできる特殊なカメラがアメリカのレティコン社から最近市販されたことがわかった. そこで, このカメラを利用したシステムを構成した. 今後, 画像解析のプログラムを作成し, 種々のVDTの文字の鮮鋭度の評価を行う予定である. VDTの蛍光減衰特性の測定については, 光ファイバーでVDTの画面の局所の点滅光を取り出し, これを可視光域の分光感度特性の等しい光電子倍増管, プリアンプを用い, 電圧に変換したのた, トランジェントメモリーに記録するシステムを構成した. 今後, トランジェントメモリーに記録された波形の分析を行うプログラムを作成し, 種々のVDTの表示画像の点滅特性を評価する予定である. VDTの画像を表示する光の分光光度分布特性及びその時間的変化を測定するために, 光ファイバーで導出したVDTの光をモノクロメータに入力し, 分光出力を上記の蛍光減衰特性測定システムに受光させて分析させることにした. 現在, この測定システムは作成中である.
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