研究課題/領域番号 |
62480180
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
平良 一彦 琉球大学, 医学部, 助教授 (40039540)
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研究分担者 |
松崎 俊久 東京都老人総合研究所疫学部, 部長
宮城 重二 琉球大学, 医学部, 助手 (00117590)
佐藤 弘明 琉球大学, 医学部, 助手 (40101472)
名嘉 幸一 琉球大学, 医学部, 助教授 (90117581)
崎原 盛造 琉球大学, 医学部, 教授 (60045060)
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キーワード | 健康老人 / 血圧値 / 栄養摂取量 / ソーシャルネットワーク / エゴグラム / 死亡状況 |
研究概要 |
本年度の研究の大きな柱は栄養摂取状況と社会生活適応性を明らかにすることであったが、両調査とも大きな成果を得ることができた。 調査結果の概略はおよそ次のごとくである。 1.初年度調査以来、20名の死亡者が出たが、女性に比べ圧倒的に男性の死亡者が多く、死因は脳血管疾患、悪性新生物、老衰が多い。過去10年間の死亡データからみた地域の特徴については次年度で詳細に分析する。 2.栄養調査は聞き取り調査を中心に買いあげ方式も加味して実施したが、両者ともほぼ同様な結果が得られ、信頼度の高さを裏づけた。 イ)たんばく質や脂質の摂取については動物性のものの占める割合が高い。 ロ)ナトリウムの摂取量が低く、カリウム、カルシウム等の摂取量は高い。 ハ)ビタミンA,Cの摂取量が特に多い。 3.初年度の血圧測定値が若干高値の傾向がみられたので、再チェックをした結果、コレステロール値、ヘモグロビン値同様に血圧値も良好であることが確認された。 4.家族関係、別居子および近隣との交流状況については、本村は1人暮し老人や老人世帯が多いが、別居子、兄弟や近隣、友人との接触頻度が非常に高い。 4.老人クラブの参加率が高く、知人や友人の数やつきあいの頻度も高く、広い範囲にわたっての交流情況が保たれている。 5.エゴグラムから本村老人のパーソナリティーはNP値が特に高く、対人関係で受容的、世話好きな性格が示唆された。
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