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1987 年度 実績報告書

赤血球の分化におけるABO式血液型抗原発現程度と血液型物質合成酵素量

研究課題

研究課題/領域番号 62480185
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

辻 力  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50073680)

研究分担者 木村 章彦  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (60136611)
キーワード赤血球 / 分化 / ABO式血液型抗原 / 血液型物質合成酵素
研究概要

赤血球の分化におけるABO式血液型抗原の発現程度と血液型物質合成酵素量との関係を検討する目的で, 昭和62年度は, 骨髄細胞からの多能幹細胞の分離および分離細胞の培養および培養細胞の分化過程段階の同定, さらには, 各分化段階細胞中血液型物質合成酵素の免疫化学的定量という研究実施計画の下に本研究に着手した.
まず, 骨髄細胞からの多能幹細胞の分離を行うため, 骨髄穿刺によるヒト骨髄液からフィコール濃度勾配遠心法で有核細胞を集め, それら有核細胞をエリスロポエチンを加えたイスコフ培地のメチルセルローズ法で7〜10日間培養, 鏡検するに, CFUーE由来のやや成熟した赤芽球の小さいコロニーの形成が認められた. 続いて, さらに2〜3週間培養を継続するに, 顕微鏡下にBFUーE由来のやや幼弱な赤芽球を含む極めて大きいコロニー(バースト)を認めることができた. しかし, これらのコロニーの数は少く, また骨髄液の入手できる回数および量も少いことから, 現在コロニーの数を増加させる努力・検討を行うとともに, これらのコロニーを用い, 多能幹細胞に特異な抗原とされているHPCAー1, HLAーDR,Iaに対する抗体で標識したのち, セル・ソーターでの多能幹細胞の分離を試みている.
分離細胞の培養および培養細胞の分化段階の同定に関しては, 分離細胞の単離ができていないが, 前記コロニーの構成細胞の同定を形態学的に検討し, バースト中には正染性赤芽球までの分化過程の細胞が含まれていることを同定している.
以上が本年度に行った研究実績であり,したがって, 最初の計画である各分化段階細胞中血液型物質合成酵素の免疫化学的定量の検索にまで至っていない現状である. 昭和63年度にはこの検索も含め, 本研究を計画通り進行させたい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsutomu TSUJI;Akihiko KIMURA: Zeitschrift fur Rechtsmedizin.

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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