研究分担者 |
土屋 尚之 東京大学, 医学部(病), 医員 (60231437)
當間 重人 東京大学, 医学部(病), 医員
広畑 俊成 東京大学, 医学部(病), 助手 (90189895)
木佐木 友成 東京大学, 医学部(病), 医員
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研究概要 |
1.ヒトCR_2に対するモノクローナル抗体はオーソ社OKB_7が最も本研究に適している結果を得,使用した. in vitroで形成させた補体結合型免疫複合体は, テタヌストキソイドとテタノグロブリンおよびヒト血清を用いて作成した. C3d結合型免疫複合体の定量測定法をCR_2を用いた酵素抗体法の系で開発中である. 2.CR_2物質をRaji細胞膜および培養上清よりアフィニティクロマトグラフィーにて精製している. 1.の測定に応用する予定である. 3.健常人末梢血および慢性関節リウマチ, 全身性エリテマトーデス,シェーグレン病患者末梢血よりリンパ球を分離し, CR_2陽性細胞数の検討をおこなった. 活動期の自己免疫疾患患者末梢血中CR_2陽性細胞は, 健常人末梢血中に比して減少が見られた. 他方, 表面IgG陽性細胞は疾患群で増加の傾向が見られ, 他の種々のマーカーを含めて検討中である. 4.Raji細胞の培養・分析をおこない, 表面CR_1は陰性,CR_2は陽性であった. また表面IgMおよびIgGは検出感度以下であった. 5.健常人末梢血リンパ球およびRaii細胞を抗CR_2抗体で刺激したが, 細胞膜イノシトール代謝回転,HLAーDR抗原の発現の変化,チミジンの取り込みの増加は見られなかった. 抗u鎖抗体,T細胞因子,B細胞刺激因子など種々の因子を得,抗CR_2抗体存在下でのリンパ球の反応を検討している. 抗CR_2抗体はリンパ球増殖の一部を抑制している結果が得られているが,詳細なメカニズムは上記の因子による反応系を含め検討中である. また,自己免疫患患者末梢血リンパ球を用い,以上の現象が変化を受けているか,それが疾患の病態とどう関連しているかなど追求する予定である.
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