研究課題/領域番号 |
62480203
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
半田 健次郎 信州大学, 医学部, 助教授 (70020724)
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研究分担者 |
酒井 秋男 信州大学, 医学部付属心脈管研究施設, 助教授 (70020758)
上田 五雨 信州大学, 医学部付属心脈管研究施設, 教授 (10020702)
福島 雅夫 信州大学, 医学部付属病院, 助手 (30173339)
久保 恵嗣 信州大学, 医学部, 講師 (80143965)
小林 俊夫 信州大学, 医学部付属病院, 講師 (80020775)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 低酸素 / 肺高血圧 / 肺血管収縮 / 右室肥大 / ピカ(ナキウサギ) |
研究概要 |
1)慢性低酸素環境下における右心肥大: 心臓形態学特性について。O週令、3週令および8週令のWistarラットを海抜2,400mの高地で7ー9週間飼育し、海抜600mの低地で飼育した対照群と比較検討した。低酸素環境に適応して、順調に成長した成長良好群では心重量、心重量/体重に示されるように心肥大が適度に抑えられること、ヘマトクリット値も適度の反応を示し、心室では右心室の過剰反応が抑制されて、左心室の発達の促進される傾向が伺われた。またミトコンドリアのついてもある程度の発達が認められた。 2)慢性呼吸器疾患における血液レオロジー: 呼吸器疾患における血液レオロジー因子の変化(血液粘度と赤血球変形能)と肺循環動態との関連性について検討した。赤血球変形能は患者群で低下しており、PaO_2およびAaDO_2の開大に伴い変形能が有意に低下した。右心負荷所見が強くなるほど、赤血球変形能がより低下している傾向がみられ、赤血球変形能が病態の増悪に関与している。 3)高地適応動物ナキウサギ(Pika)の特性: Pikaはラットと比較して肺動脈圧および右室程度は有意に低く、またヘマトクリットの海抜高度に伴う変化は、ラットに比較して、その増加程度が外ないことが明らかであった。また、Pikaの赤血球がラットと比較して著しく小型であることが示された。 4)低酸素性肺血管収縮反応の機序: 低酸素性肺血管収縮反応におけるアンギオテンシン転換酵素、カルシウムチャンネルブロッカーおよびトロンボキサン生成阻害物質などの作用を検討した。
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