研究分担者 |
権田 秀雄 名古屋大学, 医学部, 医員
角田 俊明 名古屋大学, 医学部, 医員
山木 健市 名古屋大学, 医学部, 助手 (20182420)
鈴木 隆二郎 名古屋大学, 医学部, 助手 (60179273)
高木 健三 名古屋大学, 医学部, 講師 (50093050)
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研究概要 |
1.抗原吸入の肺・気道系における細胞膜破壊のメカニズムとプロセス,並びに各種自律神経受容体の変化 抗原吸入による感作モルモットの肺では, まず15分後にPhospholipase A_2活性が約40〜50%上昇し, やや遅れてロイコトリエンB_4が増加したあと, 白血球が集績することを証明した(Migration of neutrophils in experimental asthma,Ann Allergy in press). この集積した白血球と粘膜上皮細胞などを含むlung membrane preparationを調整し, どのようなメカニズムでロイコトリエンが産生されるかを検討した. その第一歩として, 細胞膜では, どのような脂質がどんな割合で存在するかを測定した. 従来報告されているPhosphatidyl choline2.13±0.34mg/10mg Proteinの他, cholesterol0.52±0.09, Phosphatidyl ethanolamine 1.37±0.11Sphyngmyelin0.42±0.04などの存在も証明し, 一方, アレルギー反応と密接な関係があるとされてきたPhosphatidyl inositolは数%以下と推定される成績を得た. 更に, これらのうち, 抗原吸入による感作・発作でアラキドン酸が切り出される隣脂質は, 目にPhosphotidyl choline Phosphatidyl ethanolamineであり, ともに約1/3が減少し, アラキドン酸が数倍に増加すること, 更に, βー受容体数が著減するのに比し, a_1容受体は増加の傾向を示すことも新しい知見として報告した(Mechanism responsible for alternations in Numbers of Autonomic nerve veceptors in experimental asthma,Arch Allergy and Immunology,in press). 2.a_1受容体数の測定法, とくに経過時間と温度の影響 (Arch Allergy and Immunology in press) 3.βー受容体を介さない気管支拡張薬の探索と研究 cGMPを増加させるhitroprnsside(呼吸:7:230,1988)の他, Corforsin(lung 165:225,1987)についても研究を進めている.
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