研究課題
一般研究(B)
1.UbiquitinおよびtauはPHFの成分としてタンパク仕学的に同定された。これまでPHFの構成成分はimmunecytochemistryの手法によってのみ推定されてきた。この手法の最大の危険性はcreesreactivilyであり、つい最近ニューロフィラメントのリン酸化エピトープとtauのリン酸化エプトープ間の共通性が指摘された。われわれはimmunocytochemistry内在するあいまいさを避けるためにPHFの構成部分をタンパク仕学的にsequenceのレベルで同定することを試みた。この目的のためにいくつかの方法を組みあわせた。PHFを高濃度のギ酸で処理しその2次構造を壊す;処理したPHFを高濃度の尿素中にsuspendしlysylendopeptidaseで消化する;生じたpeptideを逆相系のHPLCで分離する。以上の方法によりubgiquitinがPHFの成分としてまず同定された。ubgiquitinは全分子が組みこまれており、おそらくPHF内の他のタンパク質にisopentide結合していると考えらえる。tauはC末端に局在するpeptideのみがPHF消化物中に同定されたが、これはtauのC末端の断片がPHFの前躯体になっているのではないと思われる。実際、tauのN末端側のペプチド抗体はSDS tangleと反応しないがほとんどのtangle in difuと反応する。この観察はPHF insituではfauはN末端側も含んだ全tau分子が付着しているが、SDSを用いるPHF調製法と、tauのN端側が(元来プロテアーゼでnickが入っていたため)除去されてC末端側のみが残ったと考えられるだろう。すなわち、PHFの前躯体は断片化したtauではなくてtau全分子である可能性が高い。2.tauに対する抗体を用いたimmonocytochemistryからこれまで観察されてこなかったAD病変-curly fiberからなるmeshwork-が明らかにされた。その形態学的特徴からこれらはpyromidal ullより生じたsproutingと考えられた。すなわちPHFは神経細胞の再生努力の表現であるともいえるだろう。
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