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1988 年度 実績報告書

神経芽細胞腫に対する細胞性免疫療法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480268
研究機関新潟大学

研究代表者

岩渕 真  新潟大学, 医学部附属病院, 教授 (00018326)

研究分担者 松田 由紀夫  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (60209575)
広田 雅行  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (70113975)
大沢 義弘  新潟大学, 医学部附属病院, 助教授 (10134933)
キーワードマウス神経芽細胞腫 / 腫瘍拒絶のエフェクター細胞 / 細胞障害活性 / LAK細胞 / 養子免疫療法 / Winn assay
研究概要

1.マイトマイシン-C処理C-1300マウス神経芽細胞腫細胞とC.Parvumの頻回腹腔内投与によって得られる腫瘍抵抗性マウス脾細胞に含まれるエフェクター細胞の性状について。
(1)Winn assayにおけるエフェクター細胞のphenotypeは、ナイロンウールカラム処理と抗Thy-1.2抗体処理でT細胞であることが証明された。抗Lyt抗体処理では抗Lyt-1.2抗体処理でも、抗Lyt-2.2抗体処理でも一部腫瘍を拒絶するマウスがあり、腫瘍の発育も押さえられた。Lyt-1^+細胞もLyt-2^+細胞も共に腫瘍拒絶に関与していた。(2)Adaptive chemoimmunotherapyでは、Cyclopho-sphamide(CY)単独投与群に比して脾細胞を投与した群は、腫瘍の発育は遅く生存日数も延長した。(3)in vitro細胞障害試験では、エフェクター細胞はアシアロGMI抗原を持っていなかった。細胞障害活性を示すThy-1^+、Lyt-1-2-、アシアロGMI^-細胞はBroad cytotoxic cellであるが、通常のNK細胞やLAK細胞とは異なるものである。(4)マウス脾細胞はヒト神経芽細胞腫培養株に対して細胞障害活性を示さなかった。
2.LAK細胞の神経芽細胞腫に対する抗腫瘍活性
(1)マウス脾細胞由来LAK細胞はマウス腫瘍細胞のみならずヒト神経芽細胞腫に対しても障害活性を持ち、ヒト末梢血リンパ球由来LAK細胞はヒト神経芽細胞腫培養株に対しては高い活性を示したが、C-1300に対する活性はなかった。(2)C-1300とマウスLAK細胞を用いてWinn assayを行った。2週担癌マウス由来LAK細胞のin vitro細胞障害活性は正常マウス由来LAK細胞に比して低値であったが、Winn assayでは腫瘍の生着率が低かった。2週担癌マウス脾細胞の方が正常マウス脾細胞よりもMLTC後はC-1300に対する細胞障害活性の高いエフェクター細胞が誘導された。担癌マウスと正常マウスでは誘導される細胞(LAK細胞)に質的な差があり、担癌状態の方がより腫瘍特異的なエフェクター細胞が誘導された。

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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