研究課題/領域番号 |
62480272
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
元木 良一 福島県立医科大学, 第一外科, 教授 (90045617)
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研究分担者 |
亀田 俊夫 福島県立医科大学, 第一外科, 副手
武藤 淳 福島県立医科大学, 第一外科, 副手
本多 正久 福島県立医科大学, 第一外科, 副手
三浦 純一 福島県立医科大学, 第一外科, 助手 (60209715)
井上 仁 福島県立医科大学, 第一外科, 講師 (90045782)
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キーワード | 移植 / 膵ランゲルハンス氏島移植 / ランゲルハンス氏島凍結保存 |
研究概要 |
〔方法〕 1)イヌより膵を全剔し、膵よりランゲルハンス氏島を分離し、2日間培養後、プログラムフリーザーを用いて凍結し、1週間保存後、解凍して再びイヌに自家移植し、糖負荷時の血糖及びインスリンを測定した。 2)ラットより膵を剔出し、これを用いてラ氏島の分離法に改良を加え、比重法を応用した精製法を試みた。 3)分離した膵ラ氏島のviabilityをin vitroで確認する目的で、perifusion手技を導入し、ラ氏島を潅流する培養液中の糖濃度を変化させた場合のインスリン分泌量を定量する方法を検討した。 〔成績〕 1)実験犬13頭中、空腹時血糖値が150mg/dl以下の著効な3頭、150〜250mg/dlの有効は4頭で、これら2群を合計した有効以上頭数は53.8%であった。glucose負荷試験におけるK値は著効2.01%/min,有効1.21%/minであった。(福島医誌に本多正久発表予定) 2)従来の方法を改良し、機械的操作を可及的省略し、温colagenaseの潅流による消化を強化し、比重法による精製手技を加えることによって、ラット1匹あたりの収量を200〜300個から800個に増加させることができた。 3)perifusion法により分離、培養したラ氏島のviabilityを確認した結果、viabilityを有するラ氏島はglucose負荷によってinsulin分泌が増加し、glucose負荷の終了とともに、負荷前値に戻り、再度のglucose負荷により再びinsulin値の上昇を示す、いわゆる二峯性の分泌曲線を示した。viabilityの確認法として極めて優れた方法であると考えられた。(膵移植談話会にて亀田俊夫発表)
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