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1987 年度 実績報告書

脊柱側弯検診及び経過観察用体表計測機材の比較研究ーX線撮影の代用としての意義ー

研究課題

研究課題/領域番号 62480314
研究機関旭川医科大学

研究代表者

竹光 義治  旭川医科大学, 医学部, 教授 (00038663)

研究分担者 渡壁 誠  旭川医科大学, 医学部, 助手 (70182946)
岩原 敏人  旭川医科大学, 医学部, 助手 (80133817)
原田 吉雄  旭川医響大学, 医学部, 助教授 (40001937)
キーワード脊柱側弯症 / 体表変形 / Integrated Shape Investigation Sys / tem(ISIS) / モアレ法
研究概要

1. Integrated Shape Investigation System(ISIS)による研究:X線を用いず, 光投射の原理を用い体表の3次元変形を読み取り, 内蔵するコンピューターによって側弯角をリアルタイムで推定して出力する装置である. 本装置が設置され稼働を始めた1987年10 月以来これまで合計延83名の側弯度との相関係数は0.44で, 全体としてみた場合相関静は高いとはいえない. ギャップについて大なるものでー21度(53%)〜+22度(58%)の差異がみられた. 最も差が大きかったものは何れも腰椎部で, 測定時のポジション, 下肢長差, ブレースによるハンプの低下等が関与すると考えられ, 今後の検討を要する. また, X線上の角度よりISISが6度以上高く出たものが32%, 6度以上低く出たものは19%±5度以内は47%であった. ISIS上に表れる変形はX線上のそれと異なって背部の変形の指数であり, 患者の主観により近いものといえよう. また, 本法の欠点は撮影に一人10分を要することでこの点の改良が望まれる.
2. モアレ3次元計測;'87年度は学校検診において285名, 側弯症児の経過観察で延520名をフジノンFMMモアレ40を用いて背部変形の計測を行いX線写真上の角度と比較を行った. われわれの方法は前屈位で計測するもので, より再現性が高いと考える. 側弯の進行をX線撮影によらずモアレ法でスクリーニングすることを検討してきたが, ブレース治療でX線上の角度のみならず, 背部変形の矯正も証明された. 側弯症の経過観察をX線を用いず経過観察に利用するためには, 解像力を高めること, モアレ像をリアルタイムで読み取るための解析装置を取り付けることが必要である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 原田吉雄: 脊柱変形. 1 1. 163-169 (1986)

  • [文献書誌] 伊林克也: 脊柱変形. 3 1. (1988)

  • [文献書誌] 菅原修: 脊柱変形. 3 1. (1988)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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