研究課題/領域番号 |
62480334
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐藤 昭太郎 新潟大学, 医学部, 教授 (30018288)
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研究分担者 |
片山 靖士 新潟大学, 医学部附属病院泌尿器科, 助手 (00201418)
武田 正之 新潟大学, 医学部附属病院泌尿器科, 講師 (80197318)
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キーワード | T1 / T2 / Dynamic-MRI / Gd-DTPA / LOW Flip Angle |
研究概要 |
1.各種泌尿器科疾患のMRI所見 1)正常腎:腎髄質のT1値、T2値は腎皮質よりも延長していた。 2)腎腫瘍:腎細胞癌では、T1値、T2値ともに正常腎実質よりも延長していたが、腎盂移行上皮癌ではT1値、T2値ともに短縮していた。脂肪を主成分とした腎血管脂肪腫では、T1値、T2値ともに腎実質よりも著名に短縮しており、皮下脂肪と同等の値であった。 3)副腎腫瘍:褐色細胞腫はT1強調像で低信号強度に、T2強調像で高信号強度に描出された。これは腫瘍の悪性度や内分泌活性とは無関係に同様の所見であった。 2.Dynamic-MRIによる泌尿器科的腎疾患の腎機能評価 1)AUTO SCAN:任意のパルス系列で任意の回数のスキャンを自動的に行うプログラム(AUTO SCAN)を開発した。 2)STA ROI:(AUTO SCAN)で撮影した画像上に任意の大きさ・任意の形状の関心領域を設定すると、時間-信号強度曲線を自動的に表示するプログラム(STA ROI)を作成した。 3) Dynamic-MRIの実際:Trを200msec程度にした飽和回復法(SR法)またはFlip angleを60°にしたLF法によるDynamic-MRIを行っている。これにより、10回の連続測定を約25分で行えるようになった。第1回目のスキャン終了直後にGd-DTPA0.05ml/kgを急速静注し、以後9回のスキャンを行う。これまでに正常者10名、水腎症患者11名、腎血管性高血圧症患者5名、逆流性腎症患者3名のDynamic-MRIを施行しており、現在データ解析を行っている。
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