研究概要 |
副甲状腺ホルモン(以下PTH)に上位ホルモンが存在するか否かを調べるために, まず手術により摘出された副甲状腺を用いて, PTHに対する抗体による組織染色を行ない, 現在, 光顕的によく染まる標本, あまり染まらない標本が存在し, 各々の症例の臨床検査所見との検討を加えたが, 血清カルシウム値, PTH値とは有意な相関は認められていない. しかし, 症例を増加させるにともない, 何らかの関係があることをつきとめたい. 今後, 電顕的を検討を加え, PTH分泌顆粒の数, rough ER,smooth ERの状態, ミトコンドリア, ゴルジ装置などについて調べる予定である. これらの結果は本年の内分泌学会において発表する予定である. また, 手術により摘出した副甲状腺を用いてPTHの単クローン抗体を作製する準備を進めているが, 未だ症例数が不足している状態である. Photoaffinity labeling法については現在のところ結果は得られていない.
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