研究課題/領域番号 |
62480347
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
田中 修 島根医科大学, 医学部, 教授 (50025615)
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研究分担者 |
篠原 春夫 島根医科大学, 医学部, 助手 (90187378)
大谷 浩 島根医科大学, 医学部, 助手 (20160533)
吉岡 孝文 島根医科大学, 医学部, 助手 (60127537)
藤本 勝邦 島根医科大学, 医学部, 講師 (80106351)
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キーワード | ヒト胎児 / 外表発生 / 外表計測 / 器官重量 / 器官の外形発生 / 器官の組織発生 / 化骨中心の発現時期 |
研究概要 |
ヒト胎児期における解剖学的基準の設定を行なうために、前年度と同様な方法を用いて行なった。すなわち、計300例の外形正常ヒト胎児〔妊娠4〜10ケ月、頂殿長(CRL):3.8〜34cm〕につき、軟レ線撮影後、体重とCRLの測定した上、頭囲、頭長、胸囲、腹囲、上下肢長、肛門一生殖長の測定を行なった。また、本年度は、特により祥細な部位すなわち、頭幅、底幅、頭高、矢状頭弧、横頭弧、顔幅、全顔幅、上顔高、下顎角間距離、鼻高、鼻幅、人中長、人中幅、口唇隆起、口幅、唇の厚さ、口蓋、上顎突起、下顎、歯部、舌幅、眉間長、生毛状態、内および外眼幅、眼瞼、耳高、耳幅、肩幅、肩高、胸幅、胸厚、乳頭高および幅、臍高、腸骨幅、腸骨棘高腸稜高、殿幅、足甲の高さ、足長、足幅を加えて外表計測を行なって、CRLに対する一定の基準値を得た。胸部臓器の解剖および計測についても前年度と同様な方法で行ない、種々のデーターを追加した。なお、本年度は、特に腹部および骨盤臓器の解剖および各器官の計測を行なった。腹部としては、胃底、胃体、幽門の各周囲径、小湾および大湾径、十二指腸および空回長の長、小腸径、上行、横行、下行の結腸の長、大腸径、直腸、肛門部の各長さと径、肝臓の横および縦径、前後径、肝臓左および右葉体積、胆のうの最大長、最大幅、胆道長と径、膵臓の全長、脾臓の長、横、幅径およびその体積の計測値を得た。骨盤部としては、腎臓の縦、横径、体積、皮質と髄質の厚さ、骨盤の幅、腎小葉数、尿管の長さ、副腎の縦、横径、厚さ、体積、皮質と髄質の厚さ、膀胱三角の大きさ、前および後壁の厚さについて各計測値を得た。この他、精巣、精巣上体、会陰、子宮、腟、卵管、卵巣、陰核、処女膜についての詳しい計測および発生現象の検索を行なった。以上のCRL、体重、胎令を基準にした、発生段階の指標を求めるための資料を得た。
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