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1988 年度 実績報告書

根尖性歯周炎の成立進展におけるインターロイキン1の意義

研究課題

研究課題/領域番号 62480387
研究機関九州大学

研究代表者

赤峰 昭文  九州大学, 歯学部附属病院, 講師 (00117053)

研究分担者 入部 英明  九州大学, 歯学部, 講師 (60136489)
古賀 敏生  九州大学, 歯学部, 教授 (00037540)
前田 勝正  九州大学, 歯学部, 助教授 (00117243)
青野 正男  九州大学, 歯学部, 教授 (70037498)
キーワード線維芽細胞由来T細胞活性化因子(FTAF) / リコンビナントILー1 / リコンビナントTNF / プロテオグリカン / 免疫組織化学的検索 / 根尖性歯周炎 / ILー1様活性 / 中和実験
研究概要

歯周疾患の成立進展におけるILー1様因子に関する基礎的ならびに臨床的研究として、軟部組織の炎疾にはじまり硬組織破壊に至る過程を培養下の線維芽細胞、骨芽細胞、軟骨細胞などによるILー1ないしはILー1様因子の産生、性状と作用の解析を行っている。今年度の成果として、1)種々細菌細胞壁の多彩な生物活性の担い手であるムラミルジペプチド(MDP)による刺激で得られ、部分精製の線維芽細胞由来T細胞活性化因子(FTAE)をSDSーPAGEで分画し、還元条件下、分子量20,000〜35,000ダルトンの画分にFTAF活性を認め等電点電気泳動による分画で、酸性側(PH3.5ー4.7)にPIをもつ因子であることが判明した。2)陰イオン交換体としてFPLCーMonoQカラムを用いることにより、FTAFを他の血清蛋白成分と分離出来ることせ明らかにした。3)培養軟骨細胞を用いて種々のサイトカインの作用を解析する方法を確立しており、この方法を用いてMDPや細菌性リポ多糖(LPS)がILー1やTNFに匹敵する程に強く軟骨細胞のプロテオグリカンの分解系を促進することを見出した。4)ラット頭蓋骨の組織培養系において、低濃度のILー1は骨芽細胞に作用し、骨芽細胞の骨面からの遊離、破骨細胞性骨吸収の活性化を惹起させる作用を有していることが明らかになった。また高濃度のILー1を添加すると、前破骨細胞から破骨細胞への分化過程を活性化する可能性が示唆された。5)根尖性歯周炎を有する歯牙の根管浸出液より得られたILー1様活性物質は歯肉溝滲出液より得られたものと比較すると、その活性は約1/10で抗ILー1d抗血清を用いた中和実験では28%〜31%の抑制効果を示した。また、根管浸出液や歯肉溝滲出液において分子量約1万の画分に活性が認められた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] TETSURO IKEBE: Journal of Immunology. 140(3). 827-831 (1988)

  • [文献書誌] 古賀敏生: 炎症. 8(1). 9-16 (1988)

  • [文献書誌] 椛島浩明: 福岡医学雑誌. 79(5). 362-374 (1988)

  • [文献書誌] 橋口勇: 日本歯科保存学雑誌.

  • [文献書誌] 岩本恭行: 日本歯科保存学雑誌.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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