研究課題/領域番号 |
62480399
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
青木 英夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60084761)
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研究分担者 |
玉置 勝司 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (00155243)
山村 雅章 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00104422)
藤田 忠寛 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (70130929)
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キーワード | 咬合接触の診断法 / 下顎の進入角度 / 等確立偏差楕円 / 咀嚼サイクルの安定性 / 側方展開角 / コンピュータF.G.P.法 / 咬合面形状データ / B-スプライン曲面パッチ / 咬合面形状設計 / カッターパス曲面データ |
研究概要 |
【○!1】咬合接触の診断法の開発:62年度の結果をもとに、新たな解析方法を試みた。SGGシステムより収集した時系列的な下顎運動データ(最大7分間)の個々の咀嚼サイクルにおいて、閉口位よりある一定の開口位までと、ある開口量から嵌合位までの経路に直線を適合させる。つぎに、下顎の進入角度(直線の傾き)の分析のため、横軸に開口角度、縦軸に閉口角度をプロットし、等確立偏差楕円を適合させるプログラムを開発した。その結果、楕円の長径、短径によって咀嚼サイクルの安定性が客観的に判定可能となり、また、楕円中心の位置と歯列の側方展開角との関連性も、資料(歯列模型)の臨床的観察の結果とよく一致する傾向がみられた。 【○!2】コンピュータF.G.P.法に関する研究:62年度において収集した資料(歯列模型)より得られる標準的な咬合面形状データをもとに、症例に合わせて設計する手法を開発した。課題番号59480387では、三次の補間スプライン曲線使用のため、マスターパターンの指定点どおりの形状は生成するが、1カ所の変形が全体に影響を及ぼす。そこで、B-スプライン曲面パッチを使用して、指定点を通るような曲面発生プログラムを開発した(プログラムサイズ238Kバイド)。これにより、咬合面形状設計が可能となった。次の段階のF.G.P.法は、設計された咬合面と、対合歯の曲面データとの差から簡単に実行できる。しかし、演算処理によって生成されるカッターパス曲面データは現有のパーソナルコンピュータの容量を越える。即ち、ワークステーションクラスが必要となる。従って、コンピュータF.G.P.を実行するアプリケーションプログラムの開発は今後の課題として残された。
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