研究分担者 |
小松 純一 昭和大学, 歯学部, 助手
関戸 達哉 昭和大学, 歯学部, 助手
高橋 豊 昭和大学, 歯学部, 助手
笠原 茂樹 昭和大学, 歯学部, 助手
大塚 純正 昭和大学, 歯学部, 講師 (80129816)
SEKIDO Tatsuya Showa University School of Dentistry, assistant
KASAHARA Shigeki Showa University School of Dentistry, assistant
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研究概要 |
従来より咀嚼能力の評価については多くの研究がなされできたが、簡便で再現性に優れた測定方法はない。そこで、本研究は、個人の咀嚼能力を評価する新しい分析法を開発することを目的として着手した。本研究は以下の順序で遂行した。 1)咀嚼に費やされた運動エネルギーと対応した測定試料を検討した結果、ATP-Gが最も優れた試料であることがわかった。但し、本分析は、ATP-G50gを50回咀嚼させ、流出するATP量を分光光度計により測定しなければならない。そこで、次に新しい分析法を開発した。 2)新しい評価方法は、ガムの変色を利用したもので、咀嚼に比例してガムの色が赤くなることが確認された。色の測定は、色彩色度計によってa^*で表現され、加えられたエネルギーについてはATP法より間接的に計測した。そこで、正常咬合者(男子18名)と不正咬合者(女子11名)に用いて計測したところ、正常咬合者群のa^*は平均47,02,不正者咬合群では34.24で、両群に5%有意水準で差がみられた。 これらのことから、ガム法が優れた咀嚼能力測定法であると言えるが、大まかに分けたカラーテストを指標にすれば、もっと容易に測定できると思われる。
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