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1988 年度 実績報告書

運動性蛋白尿生成機序とその診断に有用な臨床検査法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480437
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

井川 幸雄  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80056457)

研究分担者 鈴木 政登  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10110925)
キーワード腎機能 / クレアチニンクリアランス / 日内リズム / 尿中アルブミン / β_2ミクログロブリン / フルマラソン / ^<99m>Tc-フチン酸
研究概要

1.腎機能の日内リズム
健康成人男子10名(19〜21歳)を対象に、24時間のうち4時間づつ蓄尿し尿量、尿中アルブミン(Alb)、β_2ミクログロブリン(β_2-M)排泄量およびクレアチニンクリアランス(Ccr)の日内リズムを調べた。その結果、尿量には明確な排泄リズムは観察されなかったが、Alb、β_2M尿中排泄量およびCcrは午前4〜12時にかけて有意に低下し、午後は高値(Ccr106〜108ml/min)が持続した。
2.フルマラソン後の腎機能変化
健康な市民ランナー男女(41〜51歳)7名を対象にフルマラソン(3時間25分〜4時間27分)前後および1週間にわたって尿中成分を調べた。Ccrはスタート前から低下しており、ゴール直後には平均53ml/minであった。ゴール後尿中NAGは2.7倍、Albは6.8倍、β_2Mは1.6倍の濃度上昇を示したにすぎず、翌日以降はきわめて低値であった。しかし、ゴール直後の血漿アンギオテンシンIIやカテコールアミン濃度上昇は著明であった。マラソンのような長時間行いうる運動では腎機能への影響は短時間最大運動よりも少ないことが示された。
3.^<99m>Tc-フチン酸を用いた最大運動後の腎血流測定の試み
健康男子10名(23〜35歳)を対象に^<99m>Tc-フチン酸を用いて最大運動後の腎血流変化の測定を試みた。その結果、運動直後RBFは40〜50%低下し、30分後でも前値には回復しなかった。最大運動後30分時に著しい尿量増加を示すにもかかわらずRBFは回復していないことがわかった。このことは、激運動によって尿細管における水の再吸収が低下したことを示すものと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木政登: 第31回日本腎臓学会総会予稿集. 281 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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