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1987 年度 実績報告書

神経ペプチドの分解に関与する脳内プロテアーゼの研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480447
研究機関北海道大学

研究代表者

石井 信一  北海道大学, 薬学部, 教授 (90001031)

キーワード神経ペプチド / 脳内プロテアーゼ / P物質 / LHRH / ダイノルフィン / メタルプロテアーゼ / トリプシン様酵素 / チォールプロテアーゼ
研究概要

1.ラット脳膜画分からBrijで可溶化し,5段階のクロマトグラフィーでP物質分解酵素を精製した. 精製酵素の分子量は55K,P物質のPro4ーGln5,Gln5ーGln6,Gln6ーPhe7の3つの結合を2:2:3の比率で切断した. それらの切断は,EDTA,OーフェナントロリンおよびSH阻害剤で阻害された. 以上の結果から,本酵素は新しいタイプのメタルプロテアーゼであり,活性発現にSH基を必要とすることが示された. 2.ニューロブラストーマ細胞膜およびラット脳シナプス膜から,LHRHの分解に関与するフラグメント(1ー5)生成酵素とアンジオランシン変換酵素を単離した. 両膜画分から得られるBrig可溶化画分の水銀セファロースクチマトグラフィーで両者を分離し,別々に3段階のクロマトグラフィーでさらに精製した. 前者の分子量は110K,EDTA,OーフェナントロリンおよびSH阻害剤で阻害されることから,活性発現にSH基を必要とするメタルプロテアーゼであることが示された. 後者の分子量は22OKである. 3.ニューロブラストーマ細胞膜から,ダイノルフィルの分解に関与するトリプシン様酵素と2種のチオールプロテアーゼを単離した. トリトン可溶化画分の大豆トリプシンインヒビター(STI)セファロースを用いたクロマトグラフィーで前者を単離した. 前者の分子量は33K,Arg6ーArg7とLys11ーLeu12の2つの結合を3:2の比率で切断した. STIセファロースクロマトグラフィーの素通り画分から水銀セファロースカラムを用いて後者を捕捉した. 後者はイオン交換クロマトグラフィーでさらに2つの活性画分に分離されたので,別々に精製した. 一方は分子量110K,Arg6ーArg7結合のみを切断するという高い基質特異性を有し,他方は分子量70K,Lys11ーLeu12とLeu12ーLys13の2つの結合を切断した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hideyoshi Yokosawa: J.Neurochem.48. 293-298 (1987)

  • [文献書誌] Mitsuo Satoh: J.Biochem.103. 493-498 (1988)

  • [文献書誌] Mitsuo Satoh: J.Neurochem.submitted. (1988)

  • [文献書誌] Shogo Endo: J.Neurochem.submitted. (1988)

  • [文献書誌] Hideyoshi Yokosawa: Kinin. 5. (1988)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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