研究概要 |
ラット脳より膜結合PIキナーゼを精製した。まずTritonX-100で可溶化後、Q-Sepharose.F.F.celluroce、Toyo pearl HW 55及びAff Gel Blueにて電気泳動的に単一にまで精製した。specific Activityは150nmol/min/mgタン白で11,183倍に精製された。分子量は8万でPIのみを基質とした。PI及びATPに対するKm値は115μmと150μmであった。更に本酵素の性質を明らかにすべくcDNAのクローニングを試みた。まず酵素を大量精製し、リヂルエンドペプチターゼで分解した後、C_<18>逆相カラムにかけた。分離してきたオリゴペプチドのアミノ酸組成を気相シークエンサーで決めた。常法によりそれに相当するオリゴヌクレチドを合成、ラット脳cDNAライブラリーよりPIエキナーゼをコードするcDNAをクローニング中である。
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