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1988 年度 実績報告書

咀嚼筋症状と顎機能異常の診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480477
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

水谷 紘  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (00014324)

研究分担者 中村 和夫  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90172395)
藍 稔  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (00013889)
キーワード顎機能異常 / ブラキシズム / 歯の接触 / テレメタリングシステム
研究概要

本研究は咀嚼筋に痛みを有する顎機能異常者の筋放電パターン、咀嚼運動路、さらには歯の接触時間や回数に注目し、顎機能異常の程度を解明し診断、治療に役立てようとするものである。本年度は研究の一環として行ってきた歯の接触時間や回数について報告する。
顎機能異常の発現に関与すると言われているブラキシズムの成因の1つに歯の接触時間の長いことが挙げられており、無意識下での歯の接触状態を知ることは有意義なことである。そこで、本年度は、無意識下での歯の接触状態を測定し、顎機能異常との関連性を検索することにした。被験者は27〜52歳の男女8名である。内訳は、顎機能になんらかの異常を有する顎機能異常者群4名と異常を有さない正常者群4名とからなる。無意識の状態での習慣的閉口位における歯の接触の有無を知るため、接触信号送信用の発振器、小型酸化銀電池、およびスイッチからなるテレメタリングシステムを用いた。スイッチは、習慣的閉口位を中心とし、周囲約100μmの範囲で作動する。歯の接触の測定は、発振器を被験者の口腔内に装着後、十分に馴れたことを確認したのち、
(1)自由行動時、
(2)集中作業時、
(3)嚥下時について行った。口腔内からの接触信号をデータレコーダに収録後、サンプリングレート40Hzでデジタル信号に変換し、パーソナル・コンピュータで総接触回数、総接触時間、平均接触時間、接触持続時間を求めた。結果の概要は以下の通りである。
1.顎機能異常者群における歯の総接触回数、総接触時間、および平均接触時間は正常者群と比べて大きな値をとった。
2.接触持続時間別の分析では、顎機能異常者群において持続時間の長い接触が高頻度で発現し、無意識下でブラキシズムを行っていることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 水谷紘: 日本補綴歯科学会雑誌. 33. (1989)

  • [文献書誌] 水谷紘: 日本補綴歯科学会雑誌. 33. (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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