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1988 年度 実績報告書

低エネルギー(0.5〜1000eV)領域における多価イオンの電荷移行反応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62490013
研究機関東京都立大学

研究代表者

奥野 和彦  東京都立大学, 理学部, 助手 (70087005)

キーワード多価イオン / 多価イオン源 / 逐次電離 / イオン化 / 電荷移行反応断面積
研究概要

本年度は、62年度にソレノイド・コイルを液体窒素で冷却する新方式を採用して開発した小型EBIS多価イオン源に若干の改善を加え、炭素、窒素、酸素の裸イオン(C^<6+>、N^<7+>、O^<8+>)そして、ネオンやアルゴンの高電離多価イオン(Ne^<9+>、Ar^<16+>)を引き出すことに成功した。また、小型EBISから引き出された多価イオンのエネルギー幅はを速法で測定したところ0.4×qeVと狭く、この小型EBIS多価イオン源は低エネルギー多価イオン衝突実験のイオン源として充分使用できることが実証できた。液体窒素でソレノイドを冷却する新方式は、EBISイオン源とその励磁電源の小型化だけでなくEBISイオン源の運転に必要な超高真空確保にも威力を発揮した。この新方式の小型多価イオン源の性能について、昭和63年11月米国(ブルックヘブン研究所)で開催された"EBISイオン源とその応用"に関する国際シンポジウムにおいて招待講演として発表する機会を得ることができた。
そして更に、イオン源からイオンをパルス的に引き出す回路を製作し、イオン源から引き出されるイオンの価数分布の時間変化を観測し、コンピュータ・シュミレーションの結果との比較からEBISイオン源中における電子衝撃による逐次電離による多価イオン生成の様子を調べた。
また、一方これと平行して、C^<4+>-HeやNe^<4+>-Heなどの衝突における1電子および2電子捕獲過程の今まで測定のない低エネルギー(1〜2000eV)領域における電荷移行反応断面積測定にも成功し新しい知見が得られた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kazuhiko Okuno.: Journal of the Physical Society of Japan.58. 1989

  • [文献書誌] Kazuhiko Okuno.: Proceedings of International Symposium on Electron Beam Ion Source and Their Applications,the American Insitute of Physics.1989.

  • [文献書誌] Kazuhiko Okuno.: Japanese Journal of Applied Physics. submitted(recieved,27,Feb.1989).

  • [文献書誌] Kazuhiko Okuno.: Abstructs of Contributed Papers,XVIth International Conference of Physics on Electronic and Atomic Collisions,New York,July 1989. (1989)

  • [文献書誌] Kouichi Soejima.: Abstructs of Contributed Papers,XVIth International Conference on Physics of Electronic and Atomic Collisions,New York,July 1989. (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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