研究概要 |
早稲田大学学生, 男子15名, 女子10名に対して集団式ストループ検査を用いて, ストループ刺激と色をMachingする方法で, 漢字, カタカナ, ローマ字に対する干渉量を測定した. 従来の言語反応による干渉量に比べて, 色名反応の干渉量は減少した. 漢字とカタカナの相対的干渉量は逆転し, カタカナだけにストループ効果が見られた. 文字反応による逆ストループ効果は, すべての文字で見られた. 言語反応の場合と比較すると, 漢字とカタカナの干渉量は, ほぼ平行に上昇し, 相対的干渉量に変化は見られなかった. 非言語的反応によるストループ効果と, 文字の種類の間に交互作用が見られる事実は, 干渉の生ずる場所が, 知覚のEncodingの過程にあることを示俊している. この様に従来の仮説や知見と反する結果が得られたゝめ引続き分析を行っている.
|