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1988 年度 実績報告書

自然災害による家族の変容の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62510109
研究機関鹿児島経済大学

研究代表者

川崎 澄雄  鹿児島経済大学, 社会学部, 助教授 (40152946)

研究分担者 都築 耕生  鹿児島経済大学, 社会学部, 講師 (20155427)
佐古井 貞行  鹿児島経済大学, 社会学部, 助教授 (40205828)
キーワード自然災害 / 火山灰 / 自然災害への意識 / 火山災害 / 家族ネットワーク / 近隣ネットワーク / 集団離村 / 防災組織
研究概要

鹿児島県は、台風被害、桜島の火山災害、集中豪雨等の自然災害の多いところである。ここでは自然災害と人々の生活(家族生活とその変容)を扱っている。
1.本年度は、垂水市における自然災害の意識と実態についての調査を実施し、昨年度実施した鹿児島市との比較を試みた。自然一般に対しての意識、桜島の降灰被害、台風や集中豪雨に対する防災の意識と実態を探った。居住地、年齢、性別、出身地、学歴によるクロスを試み、居住地、出身地のかなりの項目で統計的有意差のあることが判明した。特に垂水市では、冬期の降灰が激しく、人口の集中が鹿児島市と比べると少ない故に、マスコミ等では忘れられた存在となっている。また全般に、天気予報や降灰情報が殆どの人の聞かれていること、垂水のような地方都市のほうが、高齢者などの家族のネットワークや地域のネットワークについても結び付きの強いことが分かった。
2.桜島降灰により旧来の居住地を離村した垂水市大野原の開拓村(大正3年噴火により移住)と昭和62年に鹿児島市星ケ峯ニュータウンに集団移転した人々を訪ね、移転とその後について出身母村との関係をたずねた。大野原では、戦後の入植者による地域の変質化や最近の近隣への畜産関係の企業進出による住民のサラリーマン化が進んでいる。星ケ峯では、転居・転職による生活不安はあったが、生活の安定化がすすんでいる。また、鹿児島市東桜島町有村地区で2年前の集団移転後も母村に留まった人々の家族の暮らしぶりを探った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川崎澄雄: 鹿児島経済大学社会学部論集. (1989)

  • [文献書誌] 川崎澄雄: "自然災害による家族の変容の研究" 鹿児島経済大学社会学部, 1-100 (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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