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1988 年度 実績報告書

18世紀フランスの民衆コミュニケーション網のグラフィック化

研究課題

研究課題/領域番号 62520038
研究機関大東文化大学

研究代表者

瓜生 洋一  大東文化大学, 法学部, 助教授 (30107841)

キーワードフランス革命 / コミュニケーション網 / グラフィック化 / 構造分析 / 民衆生活
研究概要

今年度は、前年度に引き続き、1789年フランス・ドーフィネ州三部会常任委員会が実施したアンケート調査(以下アンケートと略す)に対する340自治体からの回答のデータ分析と、そのグラフィック化に努めてきた。その結果は次の通りである。
1.上記アンケート回答のうちの6項目(医者・助産婦・獣医・瓦・定期市・不作時の穀物の求め先)に関するデータベースを構築した。つまり、340自治体が上記6項目を充足できない時の行き先に関するデータベースである。
2.三次元グラフィックソフトを用いてドーフィネ地方の立体地形図を作り、そこに上記6項目の充足のためのルート網をかぶせようとしたが、縮尺、ソフトの問題が生じ、成功に至らなかった。
3.2の不成功に鑑み、1のデータベースを活用して、コミュニケーション網の構造解析に転じた。ISM法などのシステム工学の方法を用いて、模式的にコミュニケーションの構造(末端の村落ー中心都市はどのような構造で結ばれているか)を確定しつつある。
本年度の作業、研究を通じて次のような知見を得た。
1.1789年春の段階で、山岳地帯でも平野部でもかなり複雑かつ綿密なコミュニケーション網ができあがっていた。
2.特に穀物、定期市、医者に関しては、レヴェルが4(つまり末端から数えて4つ上のセンター都市)上まででかけており、その構造も密である。
3.助産婦については地図で把握できる通り、いずれの地域も分散的である。瓦は地域偏侵が高い(産地が限定されている)。
4.各パートを構成する共通の性質については、地図と対照しながら検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 瓜生洋一: ふらんす. (1989)

  • [文献書誌] 瓜生洋一: 歴史評論. (1989)

  • [文献書誌] Uriu Yoichi: 大東法学. (1989)

  • [文献書誌] J.Godechot,瓜生洋一: "年代記フランス革命" 日本評論社, 350 (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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