研究概要 |
継続的な社会調査データの全体を有機的に統合して分析するための方法であるコウホート分析について, その問題点である識別問題(年齢・時代・コウホート効果が一義に分離できないという問題)をベイズ型モデルによって克服し, 多様な形態で存在する継続調査データに適用可能な分析プログラムの開発をすすめた. 1.非標準的コウホート・データのためのコウホート分析モデルの研究 (1)非標準的コウホート・データ(調査間隔と年齢区分幅が一致していないデータ)を分析するためのモデルとその理論について考察した. 「比率型」と「数量型」のデータを対象とした. (2)非標準的コウホート・データを分析するコウホート分析プログラムを開発した. (3)実際の非標準的コウホート・データを収集し, 分析を行なった. 分析モデルの有効性の検討を行なった. 2.交互作用項をもつコウホートモデルの研究 (1)交互作用項をもつコウホートモデルに関する理論的考察を行なった. (2)交互作用項をもつコウホートモデルの分析プログラムを開発した.
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