研究課題/領域番号 |
62540004
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
中祖 一誠 愛知学院大学, 文学部, 教授 (90064732)
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研究分担者 |
吉田 道興 愛知学院大学, 文学部, 助教授 (10148231)
大野 栄人 愛知学院大学, 文学部, 助教授 (10113060)
諏訪 義純 愛知学院大学, 文学部, 教授 (90097577)
引田 弘道 愛知学院大学, 文学部, 講師 (00192287)
島 岩 愛知学院大学, 文学部, 助教授 (40115580)
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キーワード | 大智度論 / 大乗仏教 / 教理体系 / 論書 / 文献学的研究 / 和訳 |
研究概要 |
『大智度論』は、『大品般若経』の註釈書という形式をとりながら、初期大乗仏教における空思想の体系的研究を意図した浩瀚かつ詳細な一大論書である。本研究においては、本論書の前後に位置すると推察される部派および初期大栗教典類の文献学的研究を通して大乗仏教教理体系の形成過程を解明することを目的としている。当面の課題としては前年に続いて本文解読と詳細な註記の作成を中心にした。各研究分担者は、それぞれの分担課題の詳細な資料の検討を加えつつ和訳原稿の作成を行った。本年度は、昨年に続いて本文(『大正蔵』第25巻)P.79b以下P.94aを和訳して、すでに「愛知学院大学禅研究所紀要」第16巻に発表した。本文和訳に付した註記を作成する段階で次第に明らかになったことは、本論中の引用や教学的背景が原始経典中の律蔵や部派教学の婆沙論の中に多く源をもつということであった。今後の課題としてこれらの資料の検討に重点をおく必要が確認されたことは大きい収穫であった。なお、反省材料としては和訳の文体の不整合を修正することが課題として残った。次年度以降の研究において検討することにしたい。
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