• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1987 年度 実績報告書

楕円型偏微分方程式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62540106
研究機関京都大学

研究代表者

島倉 紀夫  京都大学, 理学部, 助教授 (60025393)

研究分担者 谷口 雅彦  京都大学, 理学部, 助教授 (50108974)
池部 晃生  京都大学, 理学部, 教授 (00025280)
大鍛治 隆司  京都大学, 理学部, 助手 (20160426)
松本 和一郎  京都大学, 理学部, 助手 (40093314)
宮武 貞夫  京都大学, 理学部, 講師 (10025447)
キーワード境界での退化 / モーメント列 / 決定方程式 / 比較定理 / 超可微分函数族 / 実効的双曲型作用素 / 重みつきのソボレフ空間 / 相函数
研究概要

標記の研究課題について, 楕円型方程式ばかりでなく, 双曲型方程式, 放物型方程式, 擬微分作用素を含む偏微分方程式論全般の基礎的, 応用的研究を行った. さらに函数解析的手法ならびに複素解析的手法を用いた研究も平行して行った.
まず, 境界値問題については, 島倉が境界で退化した方程式を拡散過程(放物型方程式)と関連づけて取扱い, いわゆるL^1理論の範ちゅうにおける解の存在と一意性, 定常解の安定性についての結果を得た. これは1つの具体的な方程式に対する結果であるが, これを将来より一般的な設定のもとで取扱うための基礎になり得るものである. また宮武は楕円型方程式と双曲型方程式の両方において, リッカチの方程式の研究が基本的な役割を演ずるとの認識に立ち, リッカチの方程式の解の間になりたつ比較定理の研究を行い, 双曲型初期値境界値問題への応用を試みた.
次に, 無限回可微分函数族のなかでジュヴレイ函数族は重要な位置を占めるものであるが, 松本はジュヴレイ函数族に作用する擬微分作用素の基礎理論を構築した. 大鍛治もジュヴレイ函数族と双曲型方程式との関係についての研究を行った.
さらに, 池部は函数解析的な手法を用い, 谷口は複素解析的な手法を用いて, それぞれ楕円型偏微分方程式およびそれに関連する研究を行った.
本研究は代表者と分担者合計10名の協同作業で行われたものである.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Ogura, Yukio;Shimakura, Norio: Journal of Mathematics of Kyoto University. 27-4. 635-655 (1987)

  • [文献書誌] Miyatake, Sadao: Journal of Mathematics of Kyoto University(to appear). 27. (1987)

  • [文献書誌] Matsumoto, Waichiro: Journal of Mathematics of Kyoto University. 27-3. 453-500 (1987)

  • [文献書誌] Okaji, Takashi: Journal of Mathematics of Kyoto University.

  • [文献書誌] Teruo Ikebe;Shin-ichi Shimada: Lecture Notes Math., Springer. 1285. 211-214 (1987)

  • [文献書誌] Masahiko Taniguchi: J. Math. Kyoto Univ.27. 507-530 (1987)

URL: 

公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi