研究概要 |
単色中性子線の生成を東北大学サイクロトロンからの陽子線を用い^7Li(p,h)反応により行い, エネルギー巾約700keVの準単色中性子線が得られている. 検出器まわりに生ずると考えられる熱中性子等による10MeV以下のガンマ線バックグランドは, バラフィン及び鉄, 鉛シールドによりほぼ測定に悪影響が無い程度におさえることが出来た. ガンマ線検出器として用いるBaF_2シンチレーションプローブは, 長さ20cm直径7.5cmのものを製作し, BGOコンプトンサプレッサーの芯の部分の検出器として使用する. この検出器を20〜30MeVガンマ線測定に用いた場合の検出効率は, 計算値から約35%と考えられる. BaF_2シンチレーションプローブの分解能は1.8MeVのガンマ線に対して14%であり30MeVのガンマ線に対しては5%前後と考えられる. オフラインでの検出器テストはほぼ終了し, 次年度からのインビーム測定では標識光子を用いた単色ガンマ線を用いて検出効率, 分解能を20〜80MeVの領域で求める. ^<10>B(p,γ)反応を用いた実際の実験状況におけるバックグランド及びガンマ線分解能を測定する. この場合(n,γ)反応で多量に生ずると考えられる中性子はパルス波型の分析により除くことが出来る予定である.
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