研究概要 |
1.解析的研究 非等方非一様宇宙の時空構造の進化を研究する等1段階として, 非等方非一様を理想化し, 球対称としてその発展を解析的に調べた. その結果, 次の2つの条件がみたされる場合, 時空構造はWornu hole的になる事を明らかにした. 条件1:高密度領域と低密度領域の密度比が3倍以上大きい. 条件2:トラップされた高密度領域は, その時点での宇宙の様子的地平線より大きく, かつ密度比の関数である臨界値より小さくなければならぬ. 又上記の条件が満たされぬ場合, 時空は2つのde Sotter計量を接続したまま, 変化する. 次のステップとして, 球対称でなく, 軸対称・面対称な場合について解析的研究を進めている. 2.数値曲研究 非一様非等方を一次元的(平面対称, 球対称)とし, スカラー場の運動散逸を, アインシュタイン方程式と完全に連立して解くプログラムの開発を進めている. 近く前段階で得られた解析的結果と対照することによりプログラムの検定をおこなう予定である.
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