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1988 年度 実績報告書

大陸規模の地表面状態の季節変化の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62540301
研究機関東京大学

研究代表者

増田 耕一  東京大学, 理学部, 助手 (30181647)

研究分担者 加藤 内蔵進  名古屋大学, 水圏科学研究所, 助手 (90191981)
キーワード地表面状態 / 積雪 / 植生 / 地面温度 / 土壌水分 / 大気の成層 / 大気と地表面の熱収支と水収支
研究概要

1.北半球の積雪被覆の季節変化について、NOAA/NESDISの14年間の毎週のメッシュデータにもとづき解析した。平原部では、多数年の平均像としては、積雪の限界はなめらかに北上・南下するが各年では1週間に数千km四方の地域に急速に雪が広がることが多い。山岳部は、融雪が遅く降雪が早い地域と、融雪と降雪時期の年々の変動の大きい地域に分かれる。
2.全球の大陸上の植生指標(葉緑素の指標)について、NOAA/NESDISの2年間の毎週のメッシュデータにもとづき解析した。
3.中国地面気象記録月報のデータにより、地面温度の季節変化を調べた。特に中国北部の半乾燥地域では、地面温度の日較差が融雪期に最小となり、その後数十日間で砂漠と同程度まで大きくなっている。これは土壌の乾燥していく過程を反映していると思われる、対流内下部の乾燥断熱に近い成層の発達はこれと同時に起きている。大気の成層については、客観解析データを用いて北方の東シベリアまで範囲を広げて季節変化を調べた。北緯60°付近では、4月後半から5月にやや乾燥断熱に近くなるが、6月から8月にはまた安定度が増す(ただし湿潤対流に対しての安定度は下がる)点で、混合層が持続して出現する中国北部と違っている。
4.NOAA原画像による地表面状態の把握を中国東北部の例について試みた。衛星による赤外輝度温度と地上観測による地面温度との対応は単純でない。大気による吸収・射出の不均一、地面温度観測時の日射や局在的条件がきいていると思われる。
5.客観解析データによる熱収支・水収支解析から地表面フラックスを見積もることの手始めとして、南極大陸についてFGGE(ECMWF)データで調べた。子午面循環が弱すぎて熱収支の結果は不合理となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masuda,K.: Tellus. 40A. 285-302 (1988)

  • [文献書誌] Masuda,K.: Proceedings of NIPR Symposium on Polar Meteorology and Glaciology. 3.

  • [文献書誌] Msuda,K.;Morinaga,Y.;Numaguti,A.;Ouchi,A.: Proceedings of NIPR Symposium on Polar Meteorology and Glaciology. 3.

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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