研究課題/領域番号 |
62540592
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩田 圭示 北海道大学, 理学部, 助手 (60002226)
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研究分担者 |
JOUR Fac.Sci , (KATO,Yukihir)
JOUR Fac.Sci , (IWATA,Keiji.)
渡辺 寧 3, 研究員 (90358383)
中村 耕二 北海道大学, 理学部, 教授 (40000822)
EARTH Scienc 41, 教授
UOZUMI Satoru Faculty of Science, Hokkaido University (20000763)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 函渕層群 / 日高累層群 / 湧別層群 / 根室層群 / 上部白亜系 / 放散虫生層序 / 化石群集変遷 |
研究概要 |
二年度(昭和62〜63年度)にわたり、最上部白亜系が連続的に累重し、しかも、放射虫類を比較的に産出する道北地方・中頃別地域の函渕層群を中心に放射虫生層序学的研究を実施した。その結果、従来、未確定であった前期〜中期カンパン世のProfoxiphotractus perplexus帯と後期カンパン世〜前期マーストリヒト世を示準するChlathrocyclas graric帯の二つの化石帯が設定しうることが判明した。これらの化石帯は、夫々、従来、赤道太平洋地域や西南日本の上部白亜系で用いられているAmphipyndex enesseffi帯とAmphipyndax byloxus帯に対応するものと思われる。しかしながら、函渕層群からは、Amphipyndax enesseffiおよびA.bylotusは得られなかった。函渕層群の化石と西南日本、赤道太平洋地域の上部白亜系の化石群集の差異は古地理的差異を反映しているものと思われる。一方、日高累層群からはAmphipyndax enesseffi、A.bylstusを含む群集が得られ、函渕層群との間に化石群集の差違が存在することが判明した。このことは、両地質帯の堆積場・古地理的差違によるものと推定される。湧別層群からは、カンパン世後期〜マーストリヒト世のChlathrocyclas diceros群集が得られたが、類似の群集は、日高帯からも得られており、これらの群集も函渕層群のそれと対立する。白亜紀型放散虫類は、カンパン世からマーストリヒト世にかけて急速に衰退してゆくが、一部の種属は古第三紀早期(早期暁新生)に生きのびており、この要因については今後の課題である。
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