研究概要 |
今年度の研究計画は古生代の石炭紀及び二畳紀の紡錘虫化石約3,800種を将来コンピュータを利用して統計的処理し客観的に属名や種名を決めれるようにデーターカードの書式をきめる。種の形質を測定できるように測定部位の名称を決めそれに基づきholotype(完模式種)のデーターを図版と共にコンピュータに入力する。各研究機関に所蔵されているタイプ標本の撮影や文献を収集することを目的とした。 紡錘虫化石の全種についての資料の収録は時間的制約のために困難であったがフェルベキーナ科のうちヤベイナ属43種とネオシュワゲリナ属68種についての資料を収録した。これらを基に目的のデーターカードを各種について作製しコンピュータに入力した。これらの資料は各形質のデーターを入力することにより容易に検索出来るように行っている。現在、本研究用に購入したハードデスクでは要領が小さくまた図版の入力にイメージスキャナーを用いているために画質が不鮮明である。これは現在普及しつつあるLaser RAM-desk systemを用いて画像データーベース化を行う必要がある事がわかった。紡錘虫化石の文献は現在収集しているが、大部分は日本国内で入手が可能であり、これらもいずれ画像のデーターに入力して多くの研究者に提供する。
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