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1987 年度 実績報告書

Mn-Mg-Fe-Si-O系のfCO_2, fH_2Oにおける相平衡

研究課題

研究課題/領域番号 62540608
研究機関北海道大学

研究代表者

針谷 宥  北海道大学, 理学部, 教授 (50000815)

研究分担者 三浦 裕行  北海道大学, 理学部, 助手 (70157436)
キーワードMn-Mg-Fe-Si-O系 / pyroxmangite / Mn-clinopyroxene / fCO_2 / fH_2O
研究概要

Mn-Si-O系の相平衡の研究は, 古期岩類中に胚胎する変成, 非変成Mn鉱床の形成過程を論ずるのに重要なものである. 従来本系に他の1成分(MgOかCaO)の固溶関係の実験的研究が報告されているか, それぞれ出現する相および安定領域は異る. 又揮発性成分存在下のもとでの研究はMn-Si-O系のみの実験的研究が, 熱力学的相平衡の検討が行われてきたのみである.
変成, 非変成のMn鉱床の鉱物共生はFeとMg元素が重要な役割りをはたしていることをうかがわせる. そこでこれらの組成の固溶と高温・高圧下における相平衡を検討し, Mnけい酸塩鉱床の形成過程を検討することを目的とした.
MnO-MgO-FeO-SiO_2系のMn-rich領域の高温・高圧下における相平衡の検討結果, XMgやXFeの増加と共にpyroxmangitessやMn-clinopyroxenessが安定に存在するようになり, 純粋なMnSiO_3系より低温側でpyroxmangitessが安定になる. MgとFeの増加と共にMn-clinopyroxenessの安定領域が異常に広がることが知られた. この事は天然のkanoite(Mn, Mg)SiO_3がFeの存在下で広範囲な固溶体を形成することを意味している.
fCO_2の低い領域ではtephroiteの形成が初成的であり, RSiO_3(RiMn, Mg, Fe)系の鉱物とその固溶体の形成にfCO_2やfH_2Oは重要な役割りをはたしているといえる.
pyroxmangiteとrhodoniteの安定関係も充分理解されておらず, 本系にさらにCaOを加えた系の実験が天然の鉱物共生の関係を理解するのに重要であると考えられる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] A.Godovikov & Y.Hariya: Journal Fac. Sci., Hokkaido Univ. Ser. IV. 22. 357-385 (1987)

  • [文献書誌] H.Miura,H.Banerjee, Y.Hariya,S.Dasgupta and S.Roy: Miner. Journal. 13. 424-433 (1987)

  • [文献書誌] H.Banerjee,H.Miura and Y.Hariya: Miner. Journal.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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