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1988 年度 実績報告書

クロライト/スメクタイト混合層鉱物の生成機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62540624
研究機関鹿児島大学

研究代表者

富田 克利  鹿児島大学, 理学部, 教授 (20041220)

研究分担者 高橋 秀夫  鹿児島大学, 教育学部, 教授 (70022598)
山本 温彦  鹿児島大学, 理学部, 助教授 (00041236)
大庭 昇  鹿児島大学, 理学部, 教授 (00041210)
キーワードクロライト / スメクタイト混合層鉱物 / クロライト / スメクタイト / 合成 / ウンモ / スメクタイト混合層鉱物
研究概要

今年度はまず、南九州薩摩半島南西部地域に産するクロライト/スメクタイト混合層鉱物について、その産状および鉱物学的性質を調べた。その結果、クロライト/スメクタイト混合層鉱物は規則型のものは、1:1に近いものが多く見出され、不規則型のものは少ないことがわかった。その原因については、今後解明していきたい。鉱物学的性質を研究していく過程で、スメクタイト層の性質をもつと詳細に研究する必要があることがわかり、純粋なスメクタイトについて研究した結果、スメクタイトは加熱によって脱水する過程で、層間水の脱水および構造水の脱水の段階で興味ある構造変化をすることが新しい知見として得られた。この事実はこれまでに報告のない新しい事実なので、学会誌に投稿中である。ウンモ/スメクタイト混合層鉱物中のスメクタイト層の性質の違いを比較するため、ウンモ/スメクタイト混合層鉱物中のスメクタイト層の性質を研究した。その結果、ウンモ/スメクタイト混合層鉱物中のスメクタイト層の層間水の挙動は、混合層鉱物の積層構造と実験時の湿度に大きく影響されることがわかった。このことについては、すでに学会誌に受理されている。ウンモ/スメクタイト混合層鉱物の規則型のものは複水性が大変強く、800℃に加熱した後でも、水につけると複水することがわかった。また、ウンモ/スメクタイト混合層鉱物にはアンモニウムイオンが構造中に取り込まれている場合が多いこともわかった。これらの原因についてはわからないことが多いので、今後実験を続けて解明する予定である。合成実験の方は、天然産のクロライトを出発物質にして、テフロン容器中で水酸化ナトリウム溶液とし気圧、100℃の条件で反応させることによりクロライト/スメクタイト混合層鉱物の合成に成功した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] TOMITA Katsutoshi.: Clays and Clay Minerals. 36. 258-262 (1988)

  • [文献書誌] TOMITA Katsutoshi.: 鹿児島大学理学部紀要. 21. 51-63 (1988)

  • [文献書誌] KAWANO Motoharu.: Clay Science. 7. 161-169 (1988)

  • [文献書誌] YAMAMOTO Masahiko.: Rroceedings A Kagoshima International Confernce on Volcanoes 1988. 135-138 (1988)

  • [文献書誌] OBA Noboru.: Proceedings of Kagoshima International Conference on Volcanoes 1988. 678-681 (1988)

  • [文献書誌] KAWANO Motoharu.: 日本岩石鉱物鉱床学会誌. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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