研究課題/領域番号 |
62540624
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
鉱物学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
富田 克利 鹿児島大学, 理学部, 教授 (20041220)
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研究分担者 |
高橋 秀夫 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (70022598)
山本 温彦 鹿児島大学, 理学部, 助教授 (00041236)
大庭 昇 鹿児島大学, 理学部, 教授 (00041210)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | クロライト / スメクタイト混合層鉱物 / クロライト / スメクタイト / 熱水変質 / ウンモ / スメクタイト混合層鉱物 |
研究概要 |
鹿児島県内に産するクロライト/スメクタイト混合層鉱物の産状を詳細に調査し、混合層鉱物の鉱物化学的性質および積層構造を決定した。また、各地の混合層鉱物について成因を推定した。混合層鉱物は樋脇町に分布する変質した凝灰角礫岩、姶良町堂山の変質した安山岩、枕崎周辺および坊ノ津南部の変質した安山岩、大口市布計鉱山周辺および横川町金山の変質した安山岩中にみられ、これらの混合層鉱物と共生する鉱物を詳細に検討した。堂山地域では鉱物組合わせから3つのzoneに変質分帯が可能で、zoneIはクロライトで特徴ずけられ、zoneIIはクロライト/スメクタイト混合層鉱物で特徴ずけられ、zoneIIIはモンモリロナイトで特徴ずけられる。樋脇町の変質岩もやはり3つの変質帯に分帯でき、内帯はカオリナイトークロライトーセリサイトー方解石で特徴ずけられ、中間帯はAとBの2つのサブゾ-ンに分帯でき、A帯はカオリナイト-クロライト-ランダム型ウンモ/モンモリロナイトー方解石、B帯はカオリナイト-ランダム型ウンモ/モンモリロナイト-ランダム型クロライト/モンモリロナイトで特徴ずけられ、外帯はモンモリロナイト-輝沸石-モルデン沸石によって特徴ずけられる。坊ノ津町南部にも熱水変質をうけて変質した安山岩が広く分布しており、この中にクロライト、スメクタイト、セリサイト、ウンモ/スメクタイト混合層鉱物に伴ってクロライト/スメタクタイト混合層鉱物がみられる。枕崎地域でもやはり変質した安山岩中にクロライト/スメクタイト混合層鉱物がみとめられたが、ここではdi型クロライト/スメクタイト混合層鉱物およびtri型クロライト/スメクタイト混合層鉱物が存在した。成因については、枕崎産のものはスメクタイトからクロライトに変化する過程に生成したものと考えられ、他の地域のものはクロライトからスメクタイトに変化する過程で生成したものと考えられる。
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