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1988 年度 実績報告書

磁気デイスクの摩擦特性と耐久性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62550109
研究機関金沢大学

研究代表者

田中 久一郎  金沢大学, 工学部, 教授 (00019697)

研究分担者 山田 良穂  金沢大学, 工学部, 講師 (20126626)
キーワード磁気ディスク / 磁気ヘッド / 摩擦 / 摩耗 / 耐久性 / 損傷
研究概要

1.薄膜ヘッドの定速繰り返しすべりにおける磁気ディスクの摩擦と損傷
Al_2O_3・TiCの薄膜ヘッドを10及び50rpmで回転するカーボン保護膜を有するめっきディスクとスパックディスクに繰り返しすべらせたときの摩擦係μとすべり回数Nの関係を求め、さらに実験後のディスク面を光学顕微鏡と走査電子顕微鏡により詳細に調べた。μ-Nの関係は、薄膜ヘッドの場合も既に調べたフェライトヘッドと似たものであり、20nm程度のきわめて薄い潤滑液膜がN増加によるμ増加の抑制に有効であること、また、ディスク表面のテクスチャはμ増加を生じ易くすることがさらに明確になった。一方、表面観察から、N増加によるμ増加に対応するようなディスク面の機械的損傷は検出されなかった。損傷的様相としては、一般にカーボンの薄い小片が付着して生ずるきわめて微少で少数の光学顕微鏡下で黒く見える領域が発生するにすぎないことが知られた。このことはヘッド摩擦におけるカーボン保護膜の耐久性はきわめて優れていることを示すが、一方、繰り返し摩擦による何からの変質によってμ増加が現れることを示唆している。なお、ヘッドとディスクの接触は完全に弾性的であることも推定された。
2.フェライトヘッドのCS/S繰り返しにおける摩擦と損傷
フェライトヘッドのCS/S繰り返しにおいて低速域のμと回数Nとの関係を求め、実験後のデぃスク面を光学顕微鏡で調べた。μのNによる変化は10rpmの定速繰り返しすべりの場合と似た傾向を示すこと、また、特に高い摩擦を発生し始めるCS/S回数と定速すべり回数とは密度な関係にあることが明らかにされた。さらに、CS/S繰り返しで生ずるディスク面の損傷も定速すべりの場合と本質的に同様であることが知られた。このことから定速すべり繰り返しをCS/Sと同様の目的に利用可能と考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kyuichiro,Tanaka: Wear of Materials (アメリカ機械学会主催、材料摩耗国際会議議事録). (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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