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1988 年度 実績報告書

点字ファクシミリのための点字・墨字相互変換に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62550233
研究機関宇都宮大学

研究代表者

鎌田 一雄  宇都宮大学, 工学部, 助教授 (80016609)

研究分担者 宮道 壽一  宇都宮大学, 工学部, 助教授 (50107166)
キーワード点字 / 英語点字 / 点字表記法 / 点訳 / 墨訳
研究概要

本年度は、(1)点字文書のイメージスキャナによる読み取り方法、(2)英文墨字の点字コードへの変換方式を主として検討した。
1.点字文書の読み取り。イメージスキャナを用いた点字文書の読み取り、すなわち点字コードの認識方法を検討した。イメージスキャナは、PC-IN501、プログラミング言語はMSC(マイクロソフトC)、パーソナルコンピュータはPC9801VXを用いている。まず、点字の点(画像では黒領域に対応)の位置を画像データの横と縦方向の周辺分布と、点字の点の幾何学的構成情報から推定する。次に、推定した位置に点探索(黒ドット探索)マスクを適用し、マスク領域内のみで点字の点の認識処理を行う方法を採用している。この方法は、点字の点位置を限定しているため、雑音除去の効果もある。識別実験では、点訳ボランテア活動を行っている方の点字文書を用いた。その結果、99.8%の認識率を得た。現在、ある研究機関でソフトウエアの利用希望があったため、試験的に使用してもらっている。
2.墨字→点字変換方法。与えられた墨字英語単語を「英語点字表記法」に従って点字コードに変換する方法を検討した。表記方法は、慣用的な規則を多く認めており、統一的な処理基準に基づいて構成されていないという点で機械処理を難しくしている。本年度は、昨年度検討したキーワード探索法に加えて変換辞書(点訳辞書)法の2つを併用するシステム構成を考え、点訳辞書による点訳システムを実現した。現在、変換辞書の登録単語は約2000語であるが、例外規則(慣用的な点訳規則)の一部を除いて対応できる。
3.点字印刷システム。点字プリンタを用いた点字文書出力は、点字プリンタESA721のセントロニクス・インタフェースを利用した印刷システムを実現した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鎌田一雄,遠藤収,室田一仁: 1989電子情報通信学会春季全国大会論文集,D442. 6. 162 (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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